蔵書票2点
左側の蔵書票は、ガルダをモチーフにして昨年秋に制作したもので、板目木版とエッチングを組み合わせています。当初、酉年である今年の年賀状のためにデザインし、それを蔵書票に転用しました。
右側は、最近勉強し始めた銅板のエングレービングによる作品ですが、慣れない技術に苦労して何回か作り直し、ようやくここまで到達しました。
エングレービングは、ビュランという一種の鏨(たがね)を使い、銅板の表面を細く切り取り描画する方法ですが、このビュランの研ぎ具合によって作業の質と能率が大きく違ってきます。 詳しくは別ページの資料室・ビュランの研ぎ方をご覧下さい。
このエングレービングは銅板だけでなく、木材の木口を磨いたものも描画材料にしますが、この場合は木口木版と呼んでいます。ビュランを使い始めたついでということで、現在この木口木版による蔵書票の 作成に取り掛かっています。