GALLERY SUGAYA

冬の運動公園    


冬の戸川運動公園・油彩
冬の運動公園 February 2003   油彩 F4(332mm * 242mm)

 先月の新展示品である「公園の秋」では、公園内のグランドや遊園地は日陰に沈み、遠方の林や園内の高木の上部分だけが夕日に輝いていました。一方今月の「冬の公園」では、グランドも遊園地も朝の逆光に輝き、園内の道路は霜が解けて鏡のように光っています。この日はまさに小春日和であり、グランドでは、子供たちが暖かな日差しを浴びながらサッカーを楽しんでいます。

 つまり夕方と朝の時間差が二つの絵の中で陰と陽の関係になって現れています。どちらの画が良いのか、見る方の好みにより違うと思いますが、私は先月の「公園の秋」の方が好きです。

 それは兎に角として、この今月の画を描くに当って抱いていたイメージは、デフォルメを採り入れた、もっともっと輝く画面でした。光りの中に木々や遊具が見え隠れするような状景です。写真を見ながら描いているうちにそのイメージが何時の間にか薄れ、写実的でつまらない方向に行ってしまいました。何となく不満の残る出来上がりです。 (2003年4月)

冬の戸川運動公園俯瞰写真
冬の戸川運動公園


冬の戸川運動公園

前方、すなわち水無川下流の方向は秦野の市街です。
この吊橋のたもとには、土日祭500円、平日無料の立派な駐車場があります。ここに車を置いて丹沢に登ることもできます。