■東北新幹線ヤマビコ・ハヤブサ
ホテルは確保できたが、伊丹空港からの青森空港便は満席。東海道・東北新幹線を乗り継ぐことになった。東北新幹線のハヤブサは全席指定。窓側の席が確保できず、仙台までヤマビコの自由席にする。
色々な車種がある東北・北陸新幹線の構内を少しうろうろ。9時半のヤマビコに乗る。大宮までは騒音対策のため130キロまでしか出せない。連結していたツバサは福島で着り離して山形に向かう。
仙台まで100分程。乗り換えた新青森行のハヤブサは特徴のある緑のロングノーズ、秋田新幹線の赤いコマチを連結して盛岡で切り離す。仙台から新青森まで90分。さらに在来線に乗り換えて青森に14時過ぎに着く。朝早く自宅を出発してから約9時間になる。
■青森
青森を訪れるのは2回目。以前はねぶた会館と青森魚菜市場。この日は旧国鉄の青函連絡船八甲田丸を乗船見物。5千トン、全長132m。貨車を一挙に50両近く搭載。1964年(S39)から青森と函館間を行き交った歴史遺産として青森港に保存されている。
駅前に新しくねぶたミュージアムができていた。青森観光物産館の展望所などを見物、夕食は青森魚菜センタ-の名物のっけ丼を食べようと思っていたが、16時で営業終了していた。
■奥入瀬渓流
前回は新緑の美しい季節であった。レンタカーで田沢湖や十和田湖を巡った午後、奥入瀬川の名所や滝の近くに車を置いて見物。星野リゾート奥入瀬渓流ホテルに泊まってゆっくり過ごしている。
紅葉期の渓流沿いの道路は20日からマイカー規制。青森と十和田湖間を結ぶJR東北バスを利用する。
青森で泊まった翌朝、駅前のバス停に40分前に行ったが、既に100人以上が並んでいる。その後もドンドン列は長くなる。人数を確認している職員から300人と聞く。それ以上の驚きは、殆どがアジア系外国人。
8時、3台目のバスに乗れた。八甲田山が近づくほど木々の色付きが増す。紅葉真っ盛りの城ヶ倉大橋。硫黄臭がする酸ヶ湯温泉を通り過ぎ、蔦温泉でトイレ休憩。初冠雪のあった八甲田山頂部は色褪せているが、山裾は黄金色に染まっている。
やがて奥入瀬渓流入口の焼山。ここから十和田湖の子ノ口まで約14キロが奥入瀬渓流。中流拠点の石ヶ(ゲ)戸で殆どの乗客が降りる。ここから子ノ口に向かって9キロを歩く。

巨岩がカツラの大木にもたれかかってできた岩屋が名前の由来の石ヶ戸。ここから少し下流に、三方の岩から分かれて合流する三乱(サミダレ)の流れがある。少し上流の阿修羅の流れは落差のある岩の間を激しく流れる。名所だけに混雑しているが、この先は比較的空いていて、渓流を通して歩く人はそんなに多くない。
奥入瀬はブナ、トチ、カツラなどの黄葉樹林。背の低い紅葉したミズナラ、カエデが所々で混じる。水辺のシダやコケの緑が余計に紅葉を引き立てる。
大小さまざまな岩からなる九十九島、飛金の流れ。渓流沿いの千筋の滝。高さ20mの雲井の滝まで来るとこの日のほぼ中間点。この付近はまた人が多くなる。
白銀の流れ、雲井の流れなど瀬音を残し千変万化して流れる。道路の両側に大小色々な滝が続き、轟音が聞こえると目の前に銚子大滝が現れる。高さ7m、幅20m。奥入瀬本流にある唯一の滝。十和田湖を源とする豊富な水量が豪快に流れ落ちて水霧が飛ぶ。
銚子大滝から上流を歩く人は極端に少なくなる。寒沢の流れ、万両の流れなどを過ぎて遡るほど紅葉が進む。やがて十和田湖の湖尻子ノ口水門で奥入瀬渓流は終わる。9キロを3時間半。朝、同じバスに乗った数少ない初老の日本人は健脚で既に到着していた。
■青森から郡山
子ノ口で名物のキリタンポの遅い昼食。紅葉した十和田湖畔を少し巡り、新青森行のバスに乗る。途中の銚子大滝や石ヶ戸で何人かを乗せる。焼山からは乗り切れない人が多くでる。始発の子ノ口から乗ったのは大正解。青森駅経由で新青森駅前には30分程遅れて17時過ぎに着く。
秋の日暮れは早く真っ暗。バスの遅れを見越してハヤブサの座席指定を確保していた。ハヤブサは郡山には停まらない。仙台でヤマビコに乗り換え、郡山のホテルに着いたのは21時。
■裏磐梯 五色沼・桧原湖
赤沼 深泥沼 弁天沼 青沼

■五色沼
前回、裏磐梯を訪れた時は雨天。この日の予報は晴、時々曇り。郡山からJR磐西線とバスで五色沼、桧原湖、中瀬沼を巡る。
会津富士の磐梯山、標高は2000mを超えていたが、1888年(M21)の大爆発で山頂部が200m以上も吹き飛んだ。北斜面に崩落した土石が河川を堰き止め、大小さまざまな湖沼が出現した。水中に含有する酸性鉱物質の影響を受けて、微妙に色が変化するため五色沼と呼ばれる。
五色沼の入口にある一番大きな毘沙門沼。エメラルドグリーンの水面に黄金色の樹木や赤いモミジが映える。磐梯山を背景とする絶景のロケーション、誰もが写真にしたい場所。前回はこの毘沙門沼だけであったが、今回は桧原湖まで約4キロの五色沼自然探索路を歩く。
黄緑色の赤沼は沼の沿が茶褐色。深泥沼は濁りのある黄緑色。コバルトブルーの弁天沼は北海道の青い池の色に似ている。エメラルドグリーンに近い青沼。磐梯山を望む瑠璃沼など、変化に富んだ探索路はよく整備されているが、アップダウンが激く露出した岩石はトレッキングシューズでも歩き難い。

桧原湖 中瀬沼
■桧原湖・中瀬沼
五色沼を通り抜けると桧原湖。噴火で河川が堰き止められてできた裏磐梯最大の湖。遊覧船で巡った後、欲張ってモミジとダケカンバの紅葉が美しい中瀬沼の遊歩道を歩く。北塩原村地域バスの時間が迫り、昼食抜きの急ぎ足となった。郡山に戻り、駅弁を買って東北新幹線ヤマビコに乗る。東京までに1時間半。土曜日の東京駅は混雑していた。
出発日の前日、大阪はフェン現象で30度。観測史上最も遅い真夏日になる記録的な暑さ。例年より紅葉は遅れたが、八甲田山や蔵王山など東北の山々では平年並みの20日に初冠雪を記録している。
山から麓へとゆっくりではあるが秋の装いを増した東北。奥入瀬も裏磐梯も予想を遥かに超える外国人の多さは京都以上かも知れない。

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