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        北海道 − 道東   

   道南   :初めての北海道  :北海道一人旅

  もう20年程前になるがJAL-STORYの企画ツアーで初めて夏の北海道を訪れている。今回は、その時に行けなかった知床・屈斜路湖・オンネトー・釧路湿原などを中心に秋の道東をレンタカーで巡ることにした。 <2008.10.13〜16>


■関空から阿寒湖 <10/13>
 関空から午後の便。搭乗機はMD81。細長い胴体の後方、垂直尾翼の両横にエンジンがある。女満別空港まで2時間。日本列島をほぼ縦断するように北上、雲の上から顔を出す富士山を機中から望めた。
 屈斜路湖の上空から夕焼けで眩しい女満別空港に着地。ここからレンタカーで阿寒湖に向かう。北の日没は早い。阿寒湖のホテルに着いた時はすっかり暗くなって、月あかりに照らされた阿寒湖が幻想的であった。
  MD81

■阿寒の朝 <10/14>
 朝日に照らされた湖と雄阿寒岳が美しい。食事までの間、紅葉と白樺が入り交じる湖畔の林を抜けてボッケと呼ばれる噴火跡まで散歩した。
 
快晴のこの日、最初に訪れたのはスキー場中腹にある阿寒湖展望台。ここはネットで調べた穴場。阿寒湖と雄阿寒岳が見渡せるきれいな景色を独占。その後、オンネトーに向かう。アイヌ語の年老いた沼。湖面の色が美しく変化する神秘の湖オンネトーは逆光で気味で眩しい。
 最初に考えたコースは釧路で泊り、午前中に釧路湿原や丹頂の里を巡った後、午後からオンネトーに来ると順光になってちょうどよいが、大阪から釧路空港への直行便は9月で打ち切り。羽田乗り継ぎで釧路に入ることはできるが、妻は飛行機の離着陸が苦手のため、乗り継ぎを諦めた。
    阿寒湖、オンネトー
■丹頂の里・釧路湿原
 阿寒横断道路の入口付近にある滝見橋の紅葉や双湖台などに立ち寄り、まりも街道から釧路の向かう。
 その途中に絶滅の危機にあった丹頂を保護育成している丹頂自然公園に立ち寄る。身長は1m以上、羽を広げると2mを超える。白銀の中で優雅に舞う丹頂鶴の姿を見てみたい。
 その後、釧路湿原に向かう。観光ツアーなどでは釧路市湿原展望台に行くことが多いが、釧路川を見渡せないと聞いて、高台にあって釧路川の蛇行が眺望できる細岡展望台の方にした。ただ、釧路川は思ったより遠く、遥か遠方に少し見えるだけであった。
■摩周湖
 釧路湿原から弟子屈を経て摩周湖に向かう。初めて訪れた時のような感激は薄れたが、それでも美しく神秘的な湖。今回は第3展望台にも立ち寄ってみたが、やはり第1展望台からの眺めが勝る。
    摩周湖
■美幌峠
 太陽が傾いてきた。標高525mの峠までS字カーブの道路を急いで駆け上がる。北海道の峠で最も美しいといわれているだけある。笹で覆われた斜面は木立に遮られることなく、緩やかに広がり屈斜路湖に浮かぶ中島や外輪山のパノラマは素晴らしい。
 斜面や道路は少し日陰となってきた。もう1時間程早く来ればよかったと思う。峠の反対側に沈む夕日を眺めて湖畔の屈斜路湖プリンスホテルに向かう。
  美幌峠、屈斜路湖

■屈斜路湖 <10/15>
 湖面に映る日の出が素晴らしいと聞いて夜明け前に起床した。青紫の空が少しずつ赤味をおびてくる。室内からでも眺められるが、コートを着込んで湖畔から日の出を眺める。
 大阪でも生駒山系から昇る日の出を見ることはできるが、澄んだ北海道の夜明け色とは比較にならない。それに大阪では水辺に映る日の出は見られない。
   プリンスホテル、屈斜路湖の日の出
■裏摩周 神の子池
 裏摩周の穴場、神の子池を目指す。紅葉の美しい湖畔のクッシー街道、硫黄山、川湯温泉、のどかな牧場地帯を走り抜けて着いた裏摩周の神秘的な小さな青い池。アクセスの悪い地道のため大型バスは殆ど入らない。
 摩周湖の伏水が湧きだすことから神からの贈り物と呼ばれている。池の水温が低く倒木が化石化して沈んでいる。天気がよすぎて周囲の木々が池に映る。これが美しさを少しじゃましている
   クッシー街道、裏摩周神の子池
■知床峠
 次はいよいよ今回メインの知床。斜里から海岸線を走る。羅臼岳がきれいに見えている。まず知床峠に向かう。途中の知床横断道路の紅葉が美しい。頂上の知床峠から眺める羅臼岳も素晴らしい。その先の見返り峠から根室海峡の向こうに、ロシアに占拠されている国後島が望める。
■知床五湖
 知床五湖に向かう。狭い駐車場が心配であったが入れた。一湖、二湖をツアーの集団と前後しながら巡る。コバルト色の二湖に知床連山が逆さに映る。青い空・白い雲・紅葉とが織りなす景色は素晴らしい。
 三湖を少し覗いて引き返す。ここから奥は熊の出没で閉鎖されている。竹笹の向こうでガサガサ! 熊かと身構えるがエゾシカである。熊避けの電線が張られた展望木道の方も巡った。
  
■知床観光船

 知床半島を巡る観光船に乗るためウトロ港に向かう。途中、道路まで降りてきている鹿の親子連れに出会い急ブレーキを踏む。車が走るこんな危険な所で出会うとは思わなかった。
 船上からの知床半島巡りは順光となる午後にした。波は少なく穏やか、海の色が深い。知床連山の景色もよい。アイヌ語の地の崖と言われる大自然の秘境地、その先端まで観光船オーロラから眺めることができた。
 この日の宿は高台にある知床プリンスホテル風なみ季。丁度、オホーツク海に太陽が沈むところであった。夕食の三大カニづくしはボリュームもあって食べきれない。満腹の域を通り越してした。
    知床

■オシンコシンの滝 <10/16>
 夜半から雪まじりになった天気は朝には回復していた。ホテル周辺を散歩。高台からウトロ港を見下ろすと大きなオロコン岩ゴジラ岩が小さく見える。風が強く海は大しけ状態で白波が立っている。この日の知床観光船は欠航かも知れない。一日違いで助かった。

 朝一番に立ち寄つたのはオシンコシンの滝。森から岩肌を濡らして扇状に流れ落ちる珍し滝。アイヌ語でエゾマツの群生するところが名前の由来らしい。
 斜里に向かう途中、鮭の遡上で知られる遠音別川の橋のたもとに何台かのバスや車が止まっている。川のそばまで行ったが残念ながら鮭の姿はなかった。
    女満別
■女満別メルヘンの丘
 オホークス海と濤沸湖に挟まれた小清水原生花園から網走に入る。網走監獄館は前回に訪れているためパス。能取湖のサンゴ草はピークを過ぎたため断念。鮭を期待して網走湖に来たが閑散としている。湖に流れる排水溝でジャンプを繰り返す数匹の鮭を見かけただけで、川を遡上する大群を見るには少し時期が遅かった。この後、メルヘンの丘やヒマワリ畑を巡って女満別空港に着いて車を返却。

 復路の搭乗機MD90は往路のMD81の後継機。帰りも視界がよい。遥か下方で瞬時にすれ違う飛行機を始めて見る。視界がよいと速度感がないが一瞬通り過ぎる、高速で飛んでいることがわかる。
 関西では狭い地域に関空・伊丹・神戸の3空港がひしめいているため航路規制が厳しい。北海道からの復路は若狭湾から鳥取へ、中国山脈を越え岡山、瀬戸内海の海上を飛んで四国高松付近まで大きく迂回した後、淡路島を周り込むようにしてようやく関空に着陸する。

 広い道東をレンタカーで700キロ程走った。信号が少ない、車が少ない、どの車もビュンビュン飛ばしている。紅葉や牧場の牛・馬などを眺めながらそれなりに走った。今回は何といっても素晴らしい天候に恵まれ景色、宿、食事も満足な旅であった。次は道南に決まった。



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