Suma Sunday Slalom Diary 2019年5月
平成から令和への大型連休
             
2019年5月15日(水曜)
 大型連休をはずして25日まで、南仏とプロバンスにローマ時代の世界遺産巡りと美食食べ放題の観光旅行に。スタートはフランス第二の街リヨンから。学校の地理では、ローマ時代から交通の要所として流通で栄え、絹織物が特産品と習ったが、今では、世界遺産の街並と、美食の街で有名。観光では、ローマ劇場や、雨の時も絹織物を運べるようにと裏庭に続く通路:トラブールを巡った。

リヨンは、
ソーヌ川とローヌ川の合流地点に流通で栄えた街。
ソーヌ川とフルヴィエールノートルダム寺院の丘の間の、
旧市街と川の流れがきれい。


ノートルダム寺院の塔の上に登ると、
邪悪なドラゴンを退治し踏みつける
大天使ミカエルの像が街を見守る。

旧市街の向こう側に、
川に挟まれたリヨンの街並が広がる。


2019年5月16日(木曜)
 ローマ時代からの街の発展の歴史とともに育まれたリヨンの食文化を味わう。  

二日めの朝食はカフェで。
パンとジュースと飲み物の朝食セット。
フランス語講座でしてたように、
ジャムを塗った細めのフランスパンを
カフェオレにつけるのに挑戦。
パンの堅さ具合が丁度良くなって、たしかに美味しい。
おもったほど、カフェオレもまずくならない。

昼食は、観光の途中、旧市街で
名物のブション(居酒屋のような食堂)で、

底の厚い、ハウスワインのビン
シャルキュトリのセットと、
ここのクネルは、アメリケーヌソースに近かった。



ワインを飲んだ後は、
ゆっくり、のんびり、
ソーヌ川めぐりの遊覧船に。
日射しと、川をぬける風が気持ち良い。

2019年5月17日(金曜)
 この日は、12時から昼食をボキューズに予約。朝食は、部屋で、コーヒーとパン少しにして、お腹をすかして、昼食に備える。  

午前中は、ボキューズ市場に行くことに。
観光地図では、この辺だろうと歩いていって、
そろそろ、市場が、あるはずと探していると、

壁の大きな肖像がお出迎え。
この建物の向かいに市場があった。

ハム、鶏、肉、鴨、魚、チーズ、パン、野菜
それぞれ、びっくりするぐらいの多くの種類がそろっている。
総菜もあって、カウンタの椅子で、イートインもできる。
お腹は空いているが、昼食に備えて我慢した。

昼前にホテルから出発、20分程タクシーに乗って、
口コミでは、中華料理店のような外見と評される
ポールボキューズに到着。記念写真。

食前酒はグラスのシャンパン。
アミューズとエンドウの一口スープ。
一番小さなコースにして、別の料理を選び、
アントレは、エスカルゴと、ザリガニのクネル、
プラッツは、ブレス鳥モリーユ茸のクリームソースとお肉



嫁のプラッツは、
牛フィレ肉ロッシーニ、!!この迫力、

お行儀悪く、嫁と交換しながら食べたが、
お腹一杯。とにかく一皿の量が多い。

この後、好きなチーズと、デザートが選べる。

超満腹の幸せと苦しさ。

コーヒーの後もゆっくりして、
3時過ぎに、なんとかタクシーにのった。

2019年5月18日(土曜)
 朝から、鉄道に乗って2時間程、ローヌ川沿いに南に向かって、アビニョンに移動。世界史で習った「14世紀バビロンの捕囚」の世界遺産:法王庁宮殿を観光した。
 夕食は、ボキューズの満腹からも回腹して、お腹が空いてきた。プロバンスの美食に挑戦。ホテルのフロントの女の子に勧められて、法王庁宮殿の横のワインブラッセリーcarre palaisに。皿の量もそれほど多くなく、あっさりした洗練された味はパサパに似た感じ。食前酒には、メニューにあったので、「プロバンスの12ヶ月」で有名になったパスティスを頼んだ。薬膳酒で、身体の毒素は消毒されそうな感じだが。メインプラッツは、エビのサフランリゾットにはなぜか海苔を添えて。ラムの肩肉のコンフィのクレープ包み。

♪輪になって踊ろう♪の童謡の
アビニョン橋も観光した後、

渡し舟で、ローヌ川の中州側に渡り、対岸から、
法王庁とアビニョン橋を眺める。


夕食のアントレ一つは、
ヤギのフレッシュチーズを
和風のキューリのゼリー寄せで包んで。
いくらを添えて。アクセントのソースと



別のアントレは、
メニューではピペラードとなっているが、
本場のバスクの味ではなく、
たぶん、パプリカのムースに
半熟たまご
黒オリーブ。

2019年5月19日(日曜)
 この日はちょっと天気が悪く時々雨だったが、20分程列車に乗って、これも世界遺産の隣街のアルルへ観光。アルルは、ローヌ川沿いにガリア征服を進めたローマの、ローヌ川の河口の拠点都市。時代とともに、海は遠ざかり、昔のままに街が残された。
 ゴッホの愛した街としても有名で、ゴッホが描いたカフェは、絵の通りに壁を黄色く塗って、ひまわりの造花を置き、観光客を集めている。   

ローマ時代に2万人を集めたという円形闘技場
直径はフランス最大
今も、闘牛に使われている。

観客は身分ごとに、エリアが分離されていて、
客席の下や、後ろには、それぞれのエリアに通じる
通路が周回している。
それらの通路の立体建築が石積みのアーチで作られ、
2000年も残っている。

この部分は、2階の床石が抜けていて、
3階のアーチまで見通せる。


2019年5月20日(月曜)
 この旅行で、一番行きたかった、ポンデュガールの水道橋。ローマの都市ニームの街のために50km先の泉から水道を引いて、途中の川を渡るために、高さ50mの水道橋が作られた。2000年前のローマの繁栄と技術に驚く。

上流、下流、山の上からと、周辺を廻って、
色んな角度から、世界遺産を楽しんだ。

前日の雨の後、ミストラルが吹き、川面も騒いでいたが、
このとき、一瞬、風がなくなり、
水道橋が、逆さに川面に映った。

2019年5月21日(火曜)
 この日は、プロバンスの村めぐりのツアー。鉄道では行けない、アビニョン近郊のプロバンス、リュベロンの名所を、日本語のミニバスツアーで巡った。ツアーとは言う物の、参加は二人だけで、貸し切りで快適。フランスの食文化や暮らし、食材に対する考えと農業の状況が色々聞けて楽しかった。
 ゴルドの城、ラベンダー畑で有名なセナンク修道院、泉フォンテーンドヴォークリューズ、運河の骨董市の街リルシュルラソルグ、農家のレストランの昼食のあと、シャトーヌフデュパプのドメーヌでワインの試飲。昼食でも飲んだ後で、味はよくわからなかった。観光ではなく、口に含んだ後は、飲まずに捨てないといけなかったようだ。通の人は少なくとも、免税分ぐらいは買うのだろうが、そんな高級なワインも飲まないので。  

どのガイドブックにも載っている
この角度からのゴルドの城、街。
丁度、展望台になっている。

リルシュルラソルグ
この日は骨董市はないが、
それでも、街は観光客で賑わっていた。

のんびり、運河沿いのカフェで、
冷えたロゼが最高だろうが、
ツアーの散策時間は40分程で、
教会や、水車と運河沿いの街並を巡った。



農家のレストランで昼食というツアー
料理の味というより、
木陰の下で、風をのんびり味わう
薬膳の自家製キール、野菜のタプナード、
鶏の煮込み、ラタトゥイユ、ヤギのチーズ。

自転車ツアーのグループが昼食をとり、
ペタンクで、腕前を競う。

2019年5月22日(水曜)
 この日は、ちょっと忙しく、午前中はオランジュのローマ劇場と凱旋門観光の後、エクサンプロバンスにバス移動。

オランジュのローマ劇場
すり鉢状の階段の客席が残る劇場は多いが、
ここは、ステージ背面の壁が
ローマ時代から残る世界遺産。

カエサルや、アウグスツスのローマ軍の勝利を
記念した凱旋門
2000年の今も、レリーフが保存されている。



移動に忙しく昼食を食べる時間がなく
お腹を空かして、夕食。
ジャックルクロカンという、
鴨を中心とした南西フランスの料理店。

プロバンスは、フランス一の名産地というわけではないが、
日本に比べれば、美味しい鴨があるようだ。

前菜は、鴨のマグレのステーキ、薫製
主菜は、鴨のコンフィ、オーブンで焼かれた皮がまた美味しい。

日本人びいきのマダムのお店で、
日本語メニューもあり、地球の歩き方を見せると
食前酒がサービスになる。

2019年5月23日(木曜)
 当初は、マルセイユに泊まって観光と思っていたが、他の都市にはないような治安情報が色々あって、スーツケースを持ってマルセイユ駅に降りるのが少し心配になった。
 宿泊はせずに、マルセイユ観光はエクサンプロバンスからのミニバスツアーにした。セザンヌが描いた、大きな石灰岩のサントヴィクトワール山を眺めながらドライブして、カシの港に寄り、マルセイユでは、バジリカ聖堂を観光した。

カシの港に着く前の
カミユ岬の丘から眺める絶景

地中海の青
カシの港街の家々の屋根の赤
石灰岩の山々の白

カシでは、カランク巡りの観光船に乗ったので、
ブイヤベースを食べる時間が取れなかった。

この日も地中海はミストラルが吹いていて、
バジリカ聖堂の丘の上からは、
沖で練習するヨットや、ウインドが
見渡せた。


2019年5月24日(金曜)
 プロバンス伯爵領の首都として、周辺の貴族が屋敷をかまえ、15世紀から続く大学と供に、文化の街として栄えたエクスプロバンス。街の名の通り、泉の街として、旧市街には、どの広場に噴水や泉がある。美食の文化も供に育ち、街にはブラッセリーが軒をならべ、寿司店をはじめ、各国料理の店も多い。

ミラボー通りの起点
ロトンドの泉。

代表的なプロバンス料理
牛ほほ肉の赤ワイン煮。ドーブ
エビの香草焼き。



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