■立山の紅葉 <2022.10.12~13>
7年前の夏、深緑の立山黒部アルペンルートを訪れている。その後、乗鞍岳の山岳紅葉の素晴らしさに触れて、立山の変化に富んだ紅葉もいつか訪れたいと思っていた。
標高が高い所では9月末頃から紅葉が始まり10月初旬にかけてピークを迎える。何時でも出かける準備をして、好天気になるのを待っていたら少しタイミングが遅れた。

■室堂
立山入口の美女平では色付きはじめたばかり。高原バスが高度を上げるに従って徐々に綺麗な紅葉が現れる。弥陀ヶ原や天狗平まで来ると見事な紅葉。絶景スポットでは暫くバスを停めてくれる。
9時、室堂に着く。気温は5℃。防寒対策はしてきたので、寒さはそれほど感じないがメガネが曇る。
室堂平を少し巡る。チングルマの紅い葉や茶褐色のワタスゲなどの草紅葉が中心、所々で真っ赤なナナカマドが見られる。1週間程来るのが遅れたため、チングルマは色褪せ気味、綿毛も少なくなっていたが、室堂のハイライト、みくりが池とみどりが池の美しさは言語に絶する。

■大観峰、黒部平
前日、富山で泊まりこの日は帰宅する。室堂周辺のトレッキングはせずトンネルバスで大観峰に向かう。
後立山連峰を背景に黒部湖を望む大観峰の屋上展望テラスからダケカンバ、ミネカエデ、針葉樹のハイマツなどが混じる素晴らしい紅葉が見渡せる。
ロープウェイで黒部平に降りると、立山の稜線から標高差にして1000m程あるタンボ平の雄大な紅葉斜面は最高。もう一週間程すれば、この稜線は白く雪化粧して見事な三段紅葉になると思う。

■弥陀ヶ原
黒部ダムには行かず室堂に引き返す。来る時、バスの車窓から眺めた弥陀ヶ原の方を選択した。
室堂から高原バスで15分程下る。標高1800mの弥陀ヶ原は立山北方のなだらかな溶岩台地。ワタスゲの草紅葉の中に真っ赤なナナカマドや針葉樹が点在する。
小一時間程湿原の木道を巡る。午後になると雲が湧きやすい。立山の山頂は雲で覆われ、富山平野も雲海の中に隠れてきた頃、バスとケーブルで下山。立山の紅葉を楽しんで富山に着いた時はまだ明るかったが、秋の日没は早く金沢で暗くなった。

数年前、乗鞍岳中腹のダイナミックな山岳紅葉に圧倒されたが、3000m級の山々が広範囲に色ずく立山、高度差があり色の変化幅が大きい。
帰宅した翌日、毎日新聞で「錦秋に染まる立山」と題した写真が掲載された。入国規制で外国人が少なく、思ったほど混雑しなかったが、紅葉の終盤の週末は混むと思う。
まもなく黒部ダムは観光放水を終え、峰は冠雪、11月末には立山黒部アルペンルートは閉鎖、春まで冬眠する。来春は雪の回廊を計画する。
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