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・プログラムによるデータチェック

プログラム内部に保有したデータとのコードチェック、リミットチェック、モードチェック、項目間関連チェックなどがある。1ファイル内でチェックする場合としてはレコード間関連チェックがある。叉他のファイルレコードと照合してチェックする方法もある。これらのチェックで見つかったエラーを修正するキーとしてランニングナンバーフィールドを設ける必要が生じる場合もある。

これらの分析課程では、主要目的帳票に必須の項目に先ず絞り込んで作業を進める。キイ項目や特別な処理を要する項目を見いだして、その検討に十分な時間を割き、単なる表示項目などはサラッと流す。

このステップがシステム分析の中心となり、データ項目毎の帳票、ファイル原票、プログラム対応表等もその業務の分析に有効である。

2)ファイル設計

原票を最初に入力して作成する発生ファイルのレコードフォーマットは、極力原票のレコード構成と同じにすること。
たとえば1原票が本体データ+明細データで構成されていれば、ファ
イルレコードのフォーマットも本体データ+明細データにする。これを無視して発生ファイルに明細1件ずつにばらしたレコードを保有してしまうと、原票イメージで事務処理上が行われている場合、原票と照合しにくくなり、参照や修正、消し込 みなどの処理の流れのどこかで検索のしにくさ、明細合計の難しさなどの問題が発生してしまう。

発生ファイルはなるべく現行事務処理の流れに素直に合わせてファイル設計すること。
なお上記の例では発生ファイルと別に、もう1ファイル、明細ごとにばらした作業用ファイルを作っておくとプログラム処理上便利になるケースが多い。
ファイル設計に際しては、プリントするデータがたとえ存在しない場合にも、0データとしてプリント するのか、全くプリントしなくても良いのかが問題になる。マスターレコードとして保有するなら、常時存在すべきレコードであると言う扱いになり、0データも自動的にプリントされる。

プリントする場合、過去の扱月の合計数値を遡ってプリントするようなケースがしばしば在る場合は、マスターレコードの合計数値を月別に保有しておけば、その月の数値だけをプリントするだけで済む。毎回全月分のデータから該当月分を抽出して合計しプリントしても良いが、データ量が多い場合は時間がかかる。