1. 設計とは
先ず第一に何の為にシステムを作りたいのか把握する。つまりシステムの目的である。
その為にはシステム化対象業務が普段の日常作業で何を作っているか。それらの内どの作成資料が不可欠なのか。不可欠の資料の内、パソコンで作成するのに
適しているのはどの資料なのかを明らかにしなければならない。パソコンは単に、大量のデータを迅速にプログラムとおり反復計算処理し、最終資料を作成する事に向いており、そういう作業には飛躍的な効果を発揮する。
要するに何を出力したいのか、パソコン処理に向いた資料作成なのかをしっかり認識する事から始まる。筆者の経験では、某社で、出力とは逆に入力、全国の支店に在るパソコンからインターネットでWEB入力する設計から着手し、付随的な多くの項目迄入力させ、只データを作成する事が主眼点になってしまったシステム作りを行った例を見ている。開発責任者はデータさえ蓄積すれば出力は簡単と思ったようで在る。 しかしそのシステムでは1年経ても普段ユーザに不可欠な資料も一切作成できなかった。
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システム設計では、システム概要を決定し、レイアウトをデザインし、処理仕様をまとめて行く各段階に分れる。ここではこれら設計工程での検討事項、留意事項を記述する。実際に必要となる検討事項は個々のアプリケ−ションシステムによりかなり異なってくる。ここで列挙した事項は、これから開発しようとするアプリケーションの設計を進める上で、見落としを防ぐチェックポイントになる。
尚、開発後の工程でのテストや保守での検討事項についても触れている。設計内容は種々のフォームの用紙にドキュメントとして記述し、仕様書にまとめてプログラミング工程に引き渡す事になる。
2. システム概要の明確化
システム設計書(基本設計書、詳細設計書)等のドキュメントに纏める。
システムリソ−ス命名基準(参考)
・システム名称 顧客用語でアプリケ−ションシステムの目的を表わす。 ユ−ザ業務名称に準拠する。
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