システムの統合化           トップ | ←前 | 次→
以下のデメリットを補って余りある、データベースの有効利用法が在るか。
(デメリット)
(1)機械操作作業が増える
(2)システムダウン対処(プログラム、システムの欠陥或いは外部要因によるダウン)
(3)データ入力を行わなければならない
(4)データ、プログラムバックアップ対策
(5)プログラム保守の発生
(6)人手作業と比べてダウン時の代替策の融通性の無さ
(7)ダウン時の手配、ルートの確保
(8)騒音、スペース    A

14)システムの効果を当面の具体的目的に絞り込む

将来の変更に備えて処理やエリアに拡張性を持たせた積もりでも、実際に変更が発生した時点では予想外の大幅な手直しが必要になるケ−スが多い。
取り敢えず当面の効果を達成する為の効率化に絞り込む事に重点を置き、手間が殆ど不要なら変更に備えて拡張性を持たせる程度にとどめておく。  A,B

15)システム化ニ−ズはプ−ルする
開発も終わり保守の段階に入れば、ユーザからのシステムの改善要求に対しては、その都度、道路を堀り返す様な補修作業は避ける。
時間というふるいにかけて、本当に必要な改善なのかを見極める意味で、いくつかの要求が溜まるまでプ−ルしておく。それでも残った、どうしても改善が必要な点のみまとめて改善、保守を行なう。勿論バグや明白に喫緊の改善要求に対しては、速やかに対応する。
改善を行なう場合は目前の処理改善にとらわれず、より上流での改善や、既にロジックミス無く安定している類似処理を複製して、必要点のみ修正し流用する等広い観点で目的を達せられないかを検討する。
尚、環境変化によっては再開発した方が優れたシステムが作成できる場合も在る。  A

16)システムを統合化する

個別の観点からの複数のシステム化要求をまとめて、統合して設計することにより、入力や出力の重複を排し作業の改善を図れる場合がある。
個別ファイルを持たず、統合ファイル化することで以降のシステム維持拡張の効率化を図れるケ−スが多い。
これがデータベース志向の必要性のゆえんである。
例えば原票種類毎に別ファイルにして、あまり多くのファイルを作ってしまうと、各ファイルに同一の処理を施す場合にもいちいち各ファイルを読み込む処理を行わなければならない。
こういう場合は、1本のファイルにし、原票区分項目で判別する方が望ましい。 A