システム化のメリットデメリット          トップ | ←前 | 次→
12)ユーザーの改善要求への備え
業務機械化に伴って、いくら詳細に打ち合わせた積もりでも必ず気ずかなかった点が残り、ユーザーの改善要求はいくらでも出てくる。
(Ex. プリントジャム時の再出力時の条件指定など。)
そのためのロード用として2〜3割位、暗黙の見積として別途確保しておく配慮が不可欠である。
ケースによっては、詳細確定前にプロトタイプの簡易版でユーザに操作してもらい、具体的に注文を聞き出す方が効率的な場合もある。
ユーザーニーズとのズレを防ぐためには、システム開発者が処理対象としているものでユーザニーズはカバーし尽くされているかを、使用コード、使用項目及びそのデータ内容の周辺の具体的事務処理環境に従って個々にチェックして貰うこと。
システム開発者が理解している点は、あくまでユーザーの全業務環境の一部に過ぎない。
ユーザの目で機械化対象業務に関連してくる項目の漏れやズレを防ぐ。
その為にはシステム開発者が取り上げている範囲を具体的項目内容で明示して、レビューして貰い設計に含まれていないものをユーザーで周知してもらう。   A

13)機械化によって狙うメリット及び機械化に伴って生じるデメリット

(メリット)

(1)人手作業の削減(台帳記帳、照合、計算、検索、作表、流用)
(2)保管の合理化(スペース、正確化)
(3)出力の美観(プリンター出力等)
(4)作業のスピードアップ
(5)大量データ保管対策
(6)計算処理の正確化、保管データの正確化
(7)作業の定型化、標準化
(8)管理の一元化
(9)付加サービスの可能性(必要帳票の再発行、照会への対応)
(10)顧客自身による諸統計の簡易作成(検索とクイックレポート
  、グラフ等による各種分類別分析)機能が備わっている事
(11)データベース化による新しい可能性の確保