上流工程の重要性          トップ | ←前 | 次→
アプリケーションシステムの主目的はケースバイケースで異なる。
そのシステムの狙いとするのは、きれいなプリントや画像出力なのか、バッチジョブの数値処理の正確性なのか、処理の高速性なのか、対話操作のしやすさ なのか。ポイントをつかみ取り、そこを中心に絞り込んでツール選びなどを行なう。
その他、膨大なデータの入力作業を伴う場合、ユーザ(入力業者へ委託する事もある)がどれだけ時間をか けて入力しなければならないのか等、システム開発の結果、新たに発生する作業についても事前にユーザーがしっかり理解しておかねばならない。
A,B,C

4)ツ−ル習熟の重要性

各種ツ−ルの使い込み、習熟は生産性向上の決め手になる。
一方新しく登場するツールほど、通常は使い勝手は良い。だからといって折角慣れ親しんだツールを捨てて取り替えてし まえば、一時的であるにせよ生産性は落ちてしまう。ツールを使いこなす世代は、新ツールの登場と共に変遷してい くのが、ソフト生産の世界である。
馴れによる効率との比較考量が必要となり判断を要する所である。
ツール選択に際してはどうしても経験がモノをいう。自分自身が必要とする機能の使い勝手に絞り込んだ、的をつい たツールの情報も必要になる。B,C

5)有効な補助ツ−ル

システム開発の補助ツ−ルは生産性を大きく向上できる。特に、プログラム単位でなく、システム単位に全体を把握 できるツ−ルが利用できれば保守作業も楽になる。
ex. 項目名を入力すれば、全システム中の各プログラムの内、その項目を使用している該当センテンスが全て抽出リストアップされるクロスリ ファレンスツール。
全システム中での各プログラム、ファイル、入出力レイアウト、主要フラグ間の関連が階層構造図として表示されるツール。
これらツールはシステム仕様ドキュメントの自動生成にも役立つ。
A,B,C

6)上流工程の重要性

下流のプログラムでの工夫と比べ、上流の設計段階、大元での工夫ほど、生産性向上の効果は飛躍的に大きい。
例えば、上位構造を変えれば、下位構造処理自体が不要になってしまう事も多い。トップダウンで物事を解決していく 事の重要性はここにある。
上位構造設計に力を入れて、ユ−ザには効率的に大きな効果を生み出すシステムを提案する。其のためにはユ−ザ要求、目的、効 果をはっきり把握することである。