
東海道 大阪駅→東京駅
路線バス乗り継ぎ シミュレーション |

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「路線バスの乗り継ぎ」や「路線バスと鉄道対決」などの旅番組は欠かさず観る。東京から大阪間を路線バスで乗り継ぎをしたSNSなどの実施例も興味深い。もう20~30年若ければ実際にトライしていたかも知れない。しかし、近年のバス路線は縮小の一途となり難易度が高い。徒歩区間も増えて実行は難しい。せめて机上でこれまでSNSなどで実施例がない大阪から東京を2025年の最新路線でシミュレーションしてみた。
<2025.8.28> |
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【ルール】
路線バスの旅と同じ。路線バス、地域バスに限定。高速専用バス、鉄道、船は禁止。バスがあっても徒歩の方が早い場合、乗らないこともある。最終の東京駅にはバスで到着する。宿泊ホテルがない場合のみ鉄道利用可能として、翌日は元の場所に戻って再スタート。歩行時間は標準的な1キロ15分とした。
【1日目(木) 大阪→奈良→名張(泊)】
大阪駅6:10(大阪シティバス【34】)→守口車庫6:35~(歩0.6k9分)~京阪本通6:50(京阪バス【01】)→京阪寝屋川駅西口7:25/東口7:50(京阪バス【20A】)→JR四条畷駅8:23/8:45(四条畷地域バス【田原1】車内で奈良県入り)→生駒グリーンホール田原9:03~(歩1k15分)~西白庭台1丁目9:38(奈良交通バス【168】)→かえで通中央9:41~(歩1k15分)~近鉄学研北生駒駅10:00/10:10(奈良交通バス【26】)→近鉄学園前駅10:30/11:06(奈良交通バス【48】)→JR奈良駅11:43/12:45(奈良交通バス【94】)→月ヶ瀬石打14:21/15:01(三重交通バス
【52】車内で三重県入り)→近鉄伊賀上野駅15:26/16:17(三重交通バス【71】)→近鉄名張駅17:14 <移動距離約108k 歩行3k>
◆大阪から京都.滋賀.三重と進む東海道ルートは繋がりが悪く途切れがちのため、大阪-奈良ルートを選択。
◆守口車庫から守口駅まで徒歩1キロ、乗り継ぎ時間は0分。守口車庫から0.6キロの京阪本通から乗ると、乗り継ぎ時間の余裕は6分になる。ここで乗り遅れても、20分後の次のバスで奈良駅で追いつく。
◆名張駅からさらに敷津まで行けるが、ホテルがないため名張泊となる。
◆伊賀上野から名古屋名鉄バスセンター行の三重交通高速バスがある。伊賀上野から一般道国道25号線(名阪国道)を通り、東名阪高速道路に入る手前の関バスセンターで降りると高速に乗ったこにならない。このケースが有効な場合、関バスセンター~(歩2.4k45分)~工業団地口18:35(三重交通バス【91】)→亀山駅18:45と一挙に亀山まで進め、6日目の夕方には東京駅に着ける最速ルートになる。
【2日目(金) 名張→津(泊)】
名張8:50(三重交通バス【31】)→敷津9:44~(歩7k2hr)~伊勢奥津駅13:26(津地域バス【三杉西】月.水.金限定)→一志病院14:07/18:10(津地域バス)→榊原車庫18:47/18:50(三重交通バス【15】)→津駅20:05
<移動距離約77k 歩行7k>
◆奈良から伊勢を結ぶ昔の伊勢本街道と、旧国鉄の名張-松阪間が未完成で残った名松線の終点、伊勢奥津と津を結ぶ山間のこのルートは、路線バスの旅やSNSでも何度か紹介されている。しかし、2019年と2022年のバス減便や運行曜日限定に改定された最難関ルートになった。
◆朝、名張の始発バスが遅い上、敷津-伊勢奥津間(7k)の津地域バスは火.木曜日限定。伊勢奥津-一志病院間(18k)は月.水.金曜日限定と運行日が異なるため、どちらかが徒歩となる。
もう一つ、5日目の湖西地域バスは土日祝が全休になることを考慮して、13キロある月.水.金限定の伊勢奥津-一志病院間を金曜日のバスにして、火.木限定の敷津-伊勢奥津間7キロを徒歩とする。
◆伊勢奥津でのバス待ちは2時間弱。一志病院では4時間も待つが、歩くと、この日はトータルで20キロにもなるため我慢のバス待ち。路線バスの旅では太川陽介らは村人とパターゴルフで時間を潰している。
【3日目(土) 津→四日市→桑名→名古屋(泊)】
津駅6:57(三重交通バス【52】)→椋本7:31/8:00(三重交通バス【55】)→亀山駅8:20/9:04(三重交通バス【30】)→平田9:47/10:35(三重交通バス【53】)→近鉄四日市駅東口11:18/12:31(三岐バス)→三岐山城駅13:14/14:15(三岐バス)→三岐東員駅14:37/15:04(東員地域バス)→笹尾西2丁目15:18/15:34(三重交通バス【28】)→近鉄桑名駅東口16:07/16:30(三重交通バス【53】)→伊曽島16:44~(歩2.3k40分
木曽川越え)~上松中17:45(木曽岬地域バス【中央線】車内で愛知県入り)→近鉄弥富駅北口18:18/南口18:40(弥富地域バス)→大谷集会所19:11~(歩0.8k13分)~政成19:55(飛島地域バス【蟹江線】)→河合橋20:09~(歩0.7k10分)~河合小橋20:28(名古屋市バス【東海12】)→東海橋20:48/21:02(名古屋市バス【幹名駅2】)→名古屋駅市バスセンター21:28
<移動距離約125k 歩行4k>
◆津から四日市に北上するバスがなく、亀山を目指し平田経由で四日市。四日市からも桑名に北上するバスはない。北伊勢の東員地域バスなどを乗り継ぐV字経路の遠回りで桑名に到達。
◆桑名からも弥富に北上するバスはなく、長島の伊曽島から徒歩で木曽川を越える。木曽岬、弥富、飛鳥などの地域バスと徒歩で伊勢湾台風で浸水した海抜ゼロメートル地帯を通過。名古屋市内に入ると市バスルートは幾つかある。最もスムーズな旧東海道ルートで名古屋着。
◆曜日限定となる2日目の津地域バスは徒歩距離が最も少ない金曜日とした。そのため、この日は土ダイヤとなり本数がやや少ない。平日であればもう少し早く進める。
【4日目(日) 名古屋→豊田→東岡崎→国府(豊橋泊)】
名古屋名鉄バスセンター7:40(名鉄バス【高針線】)→極楽8:14/8:34(名古屋市バス【幹本郷1】)→地下鉄平針駅8:54~(歩1k15分)~名鉄赤池駅9:50(名鉄バス【53】)→名鉄豊田市駅西口10:45/東口11:08(豊田地域バス【豊田下山線】)→松平橋11:26/12:11(名鉄バス【18】)→名鉄東岡崎駅南口12:59/13:40(名鉄バス【61】)→名鉄美合駅14:10/15:00(名鉄バス【57】)→名鉄本宿駅15:35~(歩4k1hr)~名電長沢駅17:04(豊川地域バス)→国府駅17:45
<移動距離約85k 歩行5k>
◆名古屋から知立方面に向かう東海道ルートのバスは途切れがち。豊田市ルートでは名古屋から赤池まで名鉄バス、市バスを乗り継いで豊田市から徳川家の発祥地の松平を経由すると東海道の東岡崎に来れる。2日目を金曜日としたため、この日は日曜ダイヤのため本数は少ない。
◆東岡崎からは旧東海道の旅と同ルート。美合、本宿までバスで乗り継げるが、本宿からバスはなく名電長沢まで4キロの徒歩。国府からの地域バスの終了時間が早いためこの日は進めない。ホテルのある豊橋まで名電に乗る。翌朝は国府まで戻る。
【5日目(月) 国府→新居→浜松→磐田(泊)】
国府8:35(豊川地域バス)→イオンモール豊川8:53/9:11(豊鉄バス【豊川線】)→豊橋駅東口9:50/10:15(豊鉄バス【二川線】)→二川シンフォニアテクノロジー10:58~(歩3k45分
徒歩で静岡県入り)~新所原駅南口13:40(湖西地域バス【鷲津線】)→鷲津駅14:06/14:10(湖西地域バス【循環】)→新居駅14:30~(歩6k1.5hr)~舞阪駅16:14(遠州バス【20】)→浜松駅北口16:57/17:30(遠州バス【80】)→磐田駅18:25
<移動距離約66k 歩行9k>
◆旧東海道の面影を残す二川までバスはあるが、その先の愛知県と静岡県との県境間は3キロの徒歩。
◆静岡県湖西地区の地域バスは土日祝は運休。歩くと20キロ近くなるため平日になる日程とした。それでも新所原では2時間近いもバス待ち。新居-舞阪間はバスがなく6キロの徒歩。浜名湖の潮風と松の香りがする舞阪の松並木は旧東海道の旅でも歩いている。
◆舞阪からバスを乗り継いで浜松、磐田営業所まで繋がるが、その先はバスがなく磐田で5泊目となる。
【6日目(火) 磐田→浜岡→静岡→由比(清水泊)】
磐田駅7:10(遠州バス【80】)→磐田営業所7:30~(歩5k75分)~袋井駅南口9:15(秋葉地域バス【中遠線】)→掛川大東支所9:54/10:18(静鉄バス【掛川浜岡線】)→浜岡営業所10:35/11:22(静鉄バス【特静岡浜岡線】)→吉田役場12:13/12:16(静鉄バス【藤枝相良線】)→藤枝駅南口12:49/北口13:09(静鉄バス中部国道線)→新静岡駅14:25/14:30(静鉄バス【北街道線】)→清水駅15:13/15:40(静鉄バス【山手線】)→興津中町15:55~(歩6k2hr
薩埵峠越え)~由比駅18:00 <移動距離約114k 歩行11k>
◆磐田営業所からバスがなく袋井まで徒歩。袋井から東海道を外れ、秋葉地域バスと静鉄バスで浜岡まで南下するV字経路。浜岡からの静岡行のバスは途中で東名高速道路に入る。手前の吉田役場で降りて藤枝行のバスに乗り継ぐ。乗り継ぎ時間が切迫しているが、同じ静鉄バス間で接続しているよう。
◆藤枝からは旧東海道の旅で乗った国道バスで静岡まで進める。興津からの薩埵峠越えも経験済み。由比からのバスは終了している。ホテルのある清水に引き返す。
◆バスが繋がる浜岡ルートに対して、東海道ルートの掛川-藤枝間は日坂までバスがあるが、ここから先は東海道の難所の小夜の山中峠越え(歩7k2hr)。島田-藤枝間も含めて12キロ近い徒歩や、バスの乗り継ぎが複雑。宿泊日数はもう1日増える。
【7日目(水) 由比→吉原→箱根→国府津(小田原泊)】
由比駅8:05(由比蒲原地域バス)→蒲原病院8:23/8:46(山梨交通バス【富士宮線】)→富士宮駅9:33/11:15(富士急バス)→吉原中央11:40/12:00(富士急静岡バス)→東田子の浦駅12:21/13:10(富士急バス【田子浦線】)→沼津駅14:00/15:30(伊豆箱根バス【三07】)→三島駅15:58/16:40(東海バス【N65】車内で神奈川県入り)→箱根港町17:22/17:45(箱根登山バス【H】)→小田原駅18:45/19:17(箱根登山バス)→国府津19:42
<移動距離約110k 歩行0k>
◆蒲原病院から東海道を離れ富士宮に北上後、旧東海道の吉原中央に南下するV字経路となる。東海道を進むルートでは、富士川越え4キロの徒歩と地域バス、富士急バスを乗り継き、富士駅から吉原中央に進めるが、富士宮ルートより遅くなる。
◆吉原中央から東田子の浦に向かうバス本数が少ない。吉原中央は旧東海道の旅でも訪れたが何もない。ここで2時間のバス待ちをするより、富士山本宮浅間神社、富士山世界遺産センターなど見どころがある富士宮の方が退屈することなく過ごせる。
◆由比から国府津まで歩くことなく見事に繋がる。国府津にホテルがないため小田原に引き返し、翌日は国府津スタートとなる。
【8日目(水) 国府津→藤沢→横浜→東京】
国府津駅7:36(神奈川中央バス【国06】)→押切7:47/7:54(神奈川中央バス【二30】)→二宮駅8:05/8:27(神奈川中央バス【平47】)→平塚駅北口9:03/9:40(神奈川中央バス【茅06】)→茅ヶ崎駅北口9:59/10:50(【藤21】)→藤沢駅北口11:38/12:25(神奈川中央バス【戸81】)→戸塚駅バスセンター13:05/東口13:37(神奈川中央バス【横43】)→横浜駅東口14:47/15:20横浜駅(市バス【7】)→川崎駅西口16:14/16:41(東急バス【反01】車内で東京都内入り)→五反田駅東口17:30/18:12(都バス【反96】)→魚らん坂下18:31/18:53(東急バス【東98】)→東京駅丸の内南口19:22
<移動距離約87k 歩行0k>
◆前日の箱根港町からの東海道は箱根大学駅伝と同じコース。この間のバス本数は多く歩くことなく順調に乗り継げる。川崎から多摩大橋を渡るバス車内で都内に入る。五反田から魚らん坂下で最後のバスに乗り継いで8日目、東京駅丸の内南口にゴール。
大阪駅バスターミナル 湖西地域バス 東京駅バスターミナル

■大阪駅-東京駅間、移動距離約772キロ、歩行距離約39キロ、所要日数8日。通常7~10日とされているからその範囲内にあるが、ルートによっては最速6日で到達できる。
■ネックになるのが曜日限定になった津地域バスと、土日祝が運休の湖西地域バス。湖西地域バスの平日利用から逆算して、曜日限定の津地域バスは徒歩距離が少ない金曜にした。
■高速道路を通るバスには乗れないが、高速を通らない区間だけの利用可否が曖昧である。
本項の1日目において、高速バスでも高速に入らない一般国道の区間(伊賀上野-関バスセンター)だけ利用すると、難関ルートの伊勢奥津-津間を通らないため、2日目には名古屋を越えて豊田まで進め、東京には6日で着ける最短ルートとなるが、実施例がないため参考に留めた。
ところが、路線バスの旅やSNSの事例で、静鉄高速バス(静岡-浜岡)において、高速から降りて一般道路の区間を乗っている。上記の伊賀上野-関バスセンター間の利用は、その逆の高速に入る前の区間を乗るケースである。他の事例でも、途中区間を高速を走る西鉄バス(博多駅-福岡ドーム【高306】)は、路線バス(最高速度60キロ規制、客席シートベルト不要)として国土交通省から認められていて、路線バスの旅で実施例がある。
■綿密な調査に基ずいた机上シミュレーションであり、最もスムーズに乗り継げるルートや曜日を選択したが、ぶっつけ本番ではターミナルでの調査やバスセンター、観光案内所などで聞く時間ロスなどが生じるため、こんなにスムーズには進まないだろう。

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