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昨年5月、日本主催のG7先進国首脳会議の伊勢志摩サミットが行われた。
その会場となったのが賢島。伊勢志摩国立公園内にあって風光明媚、周囲を海に囲まれ警備がしやすいことなどから会場に選ばれたそうである。サミット直後のホテルは満杯であったが1年過ぎてようやく予約が取れた。
<2017.5.21~22> |

岐阜の「モネの池」を見物した帰り、東名阪高速から伊勢自動車道を経由して伊勢志摩に向かう。
昔は伊勢神宮の鎮座地の伊勢国に対して、志摩半島を志摩国として行政区が分けられていた、その志摩半島の真ん中、英虞湾内にある周囲7キロ程の島が賢島。本島との間は二つの橋で繋がっている。
この島の真ん中に近鉄の賢島駅が開業して以来、観光リゾート地として急速に発展。東レの保養所もあって何度か訪れている。5年前に伊勢参宮道を歩く一人旅をしているが、今回は妻の車椅子を押しながら、のんびりゆっくりに徹する。

伊勢神宮は外宮に参拝してから内宮に向かうのがしきたりとされている。その参道はいずれも玉砂利が敷かれているため妻の車椅子は無理。外宮は通り過ごして内宮に向かう。後に、玉砂利でも押せる特殊な車椅子を外宮、内宮ともに貸してくれる事を知った。
内宮前の駐車場は満杯で大渋滞。1時間ほど並んで駐車場に入れた。駐車場前の大鳥居から内宮のある宇治橋に向かって、形式的な参拝を済ませて店舗が建ち並ぶおはらい町に向かう。昔から伊勢参りの門前町として賑わってきた。この日も心斎橋筋かと思うほど人が多い。
妻の好きな買物店を覗いて、鳥羽のミキモト真珠島で海女さんの実演見物。海産物店で海鮮グルメの昼食。パールロードの鳥羽展望所では鳥羽一郎の「兄弟船」の歌碑がある。ここから雄大な熊野灘の大海原が広がる。天気がよすぎて眩しいが、三島由紀夫の小説「潮騒」で有名になった海女の島々が望める。
その後、入り組んだ的矢湾を周って安乗崎に向かう。阿児の国府白浜の白い海岸線で車を止めて一休み。その先の安乗崎灯台は伊勢熊野海岸では最も古い。明治初期に造られた四角い灯台、映画「喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地になったそうである。

ホテルは賢島宝生苑にした。賢島の最南端の丘の上に建ち、眼下に穏やかな英虞湾が広がる。全室オーシャンビュー、どこからも牡蠣、真珠、海苔などの養殖イカダが浮かぶ景色が眺められる。サミットにあわせて館内も広い庭園もリニューアルされた。
薄っすらと夕陽に染まる英虞湾を望む露天風呂。弱アルカリ性のメタケイ酸ナトリュウムを含む温泉成分は肌がツルツルになる。夕食は部屋食にしたが慣れない座敷机はちょとしんどかった。
サミットは伊勢志摩観光ホテルザ・クラシックで首脳会談。ザ・ベイスイートが各国首脳の宿泊所。泊まった宝生苑は日本関係者の宿泊所と議長国の会見場となった。いずれも都ホテルリゾートの経営である。

翌朝、英虞湾を赤く染める日の出が見られた。漁場に向かう漁船が造る波模様が美しく広がる。
この日は英虞湾を見渡せることで知られる横山展望台に行ってみた。入り組んだ入り江と九十九島の展望が望める。以前より綺麗に整備されている。
その後、南伊勢の五ヶ所湾海岸線沿いを走る。何度か車を止めて潮騒しか聞こえない浜辺で海の景色を堪能しながら、南島の先端にある鵜倉園地を目指す。
車が離合しにくい細い道路を登った先に見江島展望所がある。ここからハート型に見える入り江が恋人達の聖地となっている。逆光のため露出を絞るから暗い写真になってしまう。

帰りは単調な高速道路は眠くなる。三重県松阪市と大阪府羽曳野市を結ぶ国道166号線の変化に富んだ道にした。昔の伊勢街道、竹内街道に繋がり三重県と大阪府を分ける高見峠越えと呼ばれる。
伊勢茶の茶畑が広がる車窓が美しい。道の駅などにも立ち寄りながらのんびり走る。高度をあげて高見峠を越えると大阪府。橿原付近に来ると車の数が増える。
西名阪自動車道を経由して自宅まで120キロ。一昨日の牧野メタセコイヤ並木、長良川、モネの池、伊勢志摩と3日間で750キロ程走った。

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