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東京 スカイツリー


自立塔として世界一の東京スカイツリー。5月の開業以来人気のスポットとなっている。個人で行くには長時間並ばなくてはならない。ツアーはあまり好きではないが、スカイツリーの入場枠が確保され、こんな時しか行けない銀座の有名店での食事が組み込まれている阪急クリスタルハートのツアーを申し込んだ。 <2012.12.6~8>

        


浅草から墨田川下り-
 新大阪駅10時集合、ゆっくり出発。前夜からの雨がやんで冠雪した美しい富士を望めた。
 勤めていた頃にはよく行った首都圏も、リタイヤしてからはすっかり遠のいた。旧東海道線の起点であった汐留周辺は広大な貨物ターミナルであったが、その跡地はいつの間にか高層ビルが建ち並んでいる。東京駅も一世紀を越えて大正ロマンの姿を取り戻したばかりであった。

      

 八重洲口から観光バスで浅草に向かう。浅草観音寺の門前町として古くから栄えてきた。表参道入口の雷門は焼失後、松下幸之助氏が寄進したことを始めて知る。仲見世は十数年前と変らないが、外国人観光客が随分多くなった。
 浅草桟橋から水上バスで隅田川の川下り。西日に照らされたスカイツリー、アサヒビヤホールなどを眺めながら両国橋、勝鬨橋など多くの橋脚を潜って河口の東京湾日の出桟橋まで40分程。大阪の大川を巡るアクアライナーとよくにている。
 水上バスを降りた日の出桟橋からすぐ、ゆりかもめ竹芝駅に隣接するホテルコンチネンタル東京ベイで2泊する。レインボーブリッジやベイエリアが望める上質感のあるホテル。

     

-銀座ろくさん亭 創作会席-
     

 夕食はホテルからバスで銀座に向かう。テレビでもおなじみの道場六三郎氏が経営する銀座ろくさん亭。創作日本料理の鉄人、日本料理界の異端児といわれた人の店。
 新橋に近い銀座8丁目の雑居ビルの8、9階にある。最初に店を持ったのがこの銀座店、かっては予約がとれなかった。表は見落とすほどの小さな看板、ガクンと衝撃的に止まる古いEV、狭い店内であるが2時間半のコース料理はさすがに期待したとおりどれも美味しく素晴らしい。
 夜は独自にホテルを抜け出してスカイツリーを撮りにでかける。地下鉄押上駅から程近い西十間橋の橋上から、川面に映る逆さスカイツリーがみられる。三脚なしで何とか撮れた。

-芝 増上寺-
 翌日も暖かく天気がよい。レインボーブリッジを眺めながらゆっくりブュッフェを済ませて、浄土宗関東本山の増上寺に向かう。
 徳川家康の手厚い保護を受けて徳川家の菩提寺として栄えた。かっては広大な芝公園一帯も境内であった。忠臣蔵で有名な勅使饗応の畳替え騒動があった場所でもある。
殺風景な境内であるが、後方にそびえる東京タワーとのアンバランスな風景は大都会らしい。

-銀座寿司の久兵衛-
     

 昼食は寿司の銀座久兵衛。多くの有名人が訪れる名店。ウニやイクラを初めて寿司ネタにしたのがこの店と聞かされる。銀座本店以外にも京王プラザ、ニューオータニ、帝国ホテルなど高級ホテルにも入っている日本一の寿司店かも知れない。
 口中でとろける大トロもさることながら、海苔の香りとプリプリしたウニが調和した軍艦巻きや、天然生エビなど新鮮なネタを使用していて一味違う。


-スカイツリー展望回廊-
 
高層ビルが乱立する東京。電波障害の改善やマルチメディア時代にふさわしい広域電波塔としてスカイツリーが建てられた。634mの高さはかっての武蔵の国にちなんでいる。
 この日は空いていると聞くが、それでも大変な人。団体専用EVで地上350mの展望デッキまで50秒。4台のEVには1台ごとに春・夏・秋・冬をイメージした模様が施されている。団体専用はシルバーの冬模様。
 展望デッキから上の展望回廊(450m)までは当日券となる。そのため待ち時間が20分を越えると、観光バス利用の団体客は、バスの駐車2時間以内の制限によって、展望回廊まで行けないことになる。この日の待ち時間は10分程であった。
 450mの特別な高度感はなかったが、120キロを越える日本最大の関東平野の広さを感じる。狭い大阪平野とは比較にならない。


     

-夜の街-
 ホテルのブュッフェを終え、この日も夜の街にでかける予定をしていた。ところが予想外の事が起こる。
 靴の踵が破損した。旅先でこんなことが起こるとは思わなかった。ホテルフロントで靴店を聞いていたらドン-!グラグラグラ!
 シャンデリアが大きく揺れだした。昨年の東日本大震災の余震、宮城県沖でM7.3の大きな地震が発生した。20階にいた妻は大きく揺れて怖かったと。
 出遅れた上、靴を買わねばならなかった。予定していた六本木ヒルズは諦めた。新橋で靴を買って、クリスマスイルミネーションで飾られた有楽町から東京駅に。創建時の姿を取り戻した東京駅丸の内の新装駅舎を覗いてみた。南北ドームの8角天井のレリーフなど、100年前の大正ロマンを感じさせる立派な造りである。

-柴又から銀座ブラ-
 この日も朝はゆっくり。庶民の街として知られる葛飾の柴又に向かう。帝釈天題経寺という日蓮宗の門前町。その参道には名物の草だんご店などが軒を連ねる。近くには都内で唯一残る「矢切りの渡し」が千葉県松戸と行き交う。
 昼食は参道筋にある創業200年の川魚料理店えびす屋で天然ウナギ。関東は白焼きや蒸しウナギと聞いていたがそうではなかった。たれが薄いように感じたが美味しく食べた。その後にでた草だんごは不味かった。

      

-東京丸の内駅舎-
 今回のスケジュールは東京駅八重洲口からの観光バスを乗り降りするため、復元したばかりの丸の内駅舎には立ち寄らないと聞いていた。そのため前夜はホテルを抜け出して単独で丸の内駅舎を見てきたが、妻は新しい丸の内駅舎を見ていない。ダメもとで丸の内側でバスを降ろしてくれないかと、添乗員に聞いてみたら、あっさりOKとなった。


-アクシデント-

 涼しくなって旅行を計画していたが、妻の体調が十分回復せずのびのびになっていた。
 今回はスカイツリーだけでなく余裕の時間と定員、有名店での食事など少しランクアップした企画であった。ところが出発日を間違えて、前日に添乗員から電話があってから慌てて支度をすることになった。
 東京では靴の踵が破損して靴屋を探した。東日本大震災の余震で高層ホテルが大きく揺れるなど、記憶に残る旅となった。




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