データベース言語によるプログラミング          トップ | ←前 | 次→
第四章 プログラム作成の留意点

1. データベース言語によるプログラミングの薦め

1. 従来の低級プログラミング言語(BASIC,C,COBOL,ASSEMBLER等)とデータファイル操作を前提とした手続処理プログラミング可能な手続処理型データベース言語の比較

後者(DBASE3,RBASE5000,4thDimension,ACCESS等)は少ない命令語で複雑なファイル処理を実行して呉れる為、前者よりも格段に楽にプログラムを作成できる。通常の事務処理ならこの 手続処理型データベース言語で十分システムを構築できる。(なぜなら直接機械を制御する必要がある 様な処理が無いため。)反面、処理速度に関しては手続型データベース言語間のバラツキはあるものの、低級プログラミング言語より、遅いため、ハ ードの性能向上を必要とする。

叉、両者の他に表計算ソフトやグラフ作成ソフト等を組み合わせて、システムを構築する事も考えられるが、これらは各ソフトが専用に作られている為、ソフト間のインタフェースに余分な処理を伴い効率が悪い。又、表計算ソフトでは予め想定された形式のレポート仕様になる為、きめ細かな表示要求には対応しにくい。
通常の事務処理ではデータの入力、加工、表示(出力)の一貫した流れから成り立っている。
表計算ソフトやグラフ作成ソフト等の各専用ソフトを用いて事務処理を機械化するには、各々の流れ毎の各処理に対応した各ソフト処理に必要となる項目の洗いだしや、統合的に処理していく処理間の関係などを明確にするというソフト毎のシステム設計が必要になってくる。
きめ細かく、入力、加工、出力を一貫して整然と実行させるためにはこれら全てを一つの言語で、データ操作で処理できる手続型データベース言語の方が効率的である。
以上が手続型データベースを用いたシステム開発を薦める所以である。

2. デ−タベ−ス言語によるプログラミングの特徴

プログラムを作成する場合、アセンブラ、コボル、ベ−シック、C等のプログラミング言語を用いる 時とdBase3,RBASE5000,4Th Dimension ACCESS等の手続処理型デ−タベ−ス言語を用いるときとはどこが違ってく るのか。
ほとんどのプログラムで反復処理する部分がある。更に一つの反復処理の中で、別の反復処理 を行なうケースが一般的である。