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第二章 小型機アプリケ−ションシステムの開発方針

1. 基本方針の必要性

小型機アプリケ−ションシステムの分野で対象とするユ−ザ、システム規模、開発体制等環境条件は大型機システムの場合よりも千差万別である。従って、小型機アプリケ−ションシステム特有の 開発方針が必要となってくる。

2.小型機アプリケ−ションシステムの特徴


(1)現状では、小型機には大型機並の信頼性はハード、ソフト共に期待できない。対象業務には 限界が在ることを事前にユーザーに了解してもらう。 大型機システムの亜流でなく、小型システムにみあった設計方針を立て、システムの軽量化、簡易化を図る。

(2)しかしながら、小型機であっても、基本的に大型機と同じ仕組みのプログラム言語でソフトウエアは作られる為、ソフトウエア作りでは本質的には、大型機システム開発と同様の緻密さが要求される。

(3)ユーザが多肢に渡る為、顧客要求、使用言語等、システム形態が千差万別である。>

(4)又、対話処理が多く、専門要員以外の顧客が操作する事が多いため、操作性を高める工夫が必要になる。

(5)ソフトウエア価値評価が定着していない為、効率的に開発、保守する必要がある。

(6)大型機システムにない効果を活かす。

 (1)軽量システムを生かした現況把握資料の迅速なフィ−ドバック。

 (2)開発期間(製造期間)の短縮。

 (3) ユーザの新商品追加等、ユーザ環境変化への迅速な対応。

 (4)小型機データベース言語に備わっている対話式簡易ツ−ルの活用や小型機特有のビジュアル性等の利便性の活用。