<第35の手紙>

変わりない私たちの友情

チョルスン同志に

キム・ミョン  

 

 今さら呼んでみるチョルスン同志!なぜかその名前、言葉が詰まるように感じられます。

 全国をさらった食糧難、厳酷な「苦難の行軍」時期に除隊されて社会生活を始めながら軍隊では体験してみることができない恨み嘆き、家庭の生計のために気を遣われたその姿が目の前にあざやかです。

 

 チョンミンのお母さんと子供たちは皆元気ですか?

 平壌で教員生活をされていたチョンミンのお母さんが地方に下りて来て職業を辞めて、するべき方法も知らない商売に苦しめられながら子供たちと夫のためにあくどい苦労もしましたよ。私の妻の妹といっしょに商売をしてみようと黄海道で平安道で咸鏡南道で荷物をいっぱいのせた自動車にかろうじて身をのせて通うときは自己をするか心配したことが一昨日のようだがすでに2年という歳月が流れました。

 

 政治大学卒業して人民軍政治労働者として堂々とした位置で事業されたチョルスン同志が軍服を脱いで社会に編入して私の職場現場に配置を受けた時社会の矛盾をおいてどれくらい胸が痛がりましたか?その時ごとに私と心取り除くのが一番気楽だとし常に私の方になってくれて、私がすることに万事後回しにして置いて'はい'とおっしゃった私の最も懇意なお兄さんだったし友達、同志だったんですよ。

 

 国の将来運命をおいて苦心多かったチョルスン同志!酒一杯飲んでこそその上に気楽におやすみになることができると職場と近い私の家に帰途に立ち寄られて妻が準備してくれる素朴な酒のテーブルの前で涙もたくさん流されました。その時私たちの心は変わってくれとしても変わることができない強硬に固められた塊りだったんですよ。

 

 私との縁、そんなに長くない3年という歳月は30年の友情を積んでおきました。

 私たちの共通点、永遠の同志になるようにしてくれた試金石は何だったでしょうか?それは祖国と故郷に対する愛、隣に対する愛だと考えながらあまりにも行き過ぎた誰が認められることもない党性と革命性であったと考えられます。

 

 一日中することなしでチュペで、将棋で時間を送る職場員たちを見ながら仕事を模索すれば超党性で、超革命性で、すべき話を聞きながらも何のためにそんなにも国が処した現実、工場が処した現実を無視できなかったのか…

 

 そのようなの中で人生逆転の夢を見ました。私の夢、私の希望、私の技術、私の能力を繰り広げてみられない恨めしいということ、私たちの貴重な子供たちのために、私の夢のために今日のこの土地での決心を固めました。

 

 チョルスン同志!その時からチョルスン同志といっしょに酒のテーブルをするときは友情を埋めておいて離れるこの心に常に申し訳ありませんでした。明日ならば永遠の離別だと思いながらも家に立ち寄ったチョルスン同志に何の話にもならない私を悪口よくして下さい。診断書を離しておいて離れてきたあの、半月で1ヶ月で待っても現れない私の家族がいったいどこへ行ったのか推し量れなかったでしょう。チョルスン同志立場からは最高の党性を持った党員のひとりだと考えたので信じることもなかったことであり、今日、この時刻もどこかで明るく笑いながら現れるような私たちだったと考えられたところでしょう。

 

 真に申し訳ありません。そして許して下さい。私のどんとも信じられないその土地で同志も信じることができなくて生きてきたことは社会が私をそのように作ったようです。

 

 チョルスン同志!貿易会社に再配置受けられると言っていたことはどうなったのか?本当に気になります。

 

 経済改善以後急上昇した物価がさらに上昇して今は米値段が1キロに1000ウォンだと聞きましたがどのように生きていらっしゃるのか知りたいです。

 なつかしい人、なつかしい故郷を考えれば飢えに虚弱になった彼女たちの姿に目頭を濡らします。

 

 そうだ、私の便りを全く忘れましたね。

 

 妻と子らは皆元気で私は一生成し遂げたい勉強をしています。北朝鮮で話せば博士院で准博士過程を経ていているわけですね。

 

 韓国入国までの露呈は想像を超越する死生決断の道であり生死分け目道であったので、息子たちは立派な教育条件で思いきり勉強しています。

 

 現在1家族4人が皆学生だが近い将来大学院を卒業して熱心に仕事をして同窓らで同志らと友達らの前に恥じることがなく出ることであり、また統一のその日のために21世紀の離散の現実をけりをつけるこの道ですべての努力をつくすでしょう。

 

 私たちの友情を育てたその日飲んでいたマッコルリと豆腐一丁を前に置いて過ぎた日を追憶しながら私たち、思い切り飲んで泣きながら笑ってみましょう。

 

 夜が明けてくる統一を描いてみ、胸中の文を残します。ぜひ対面のその日まで皆さようなら。職場同僚らと金課長同志にも私の挨拶を伝えてやって下さい。死なない生きて熱心に生きていると…

 天国でも会うことができる別の世の中で幸せに暮らしていると…北行するあの鳥に、この手紙を送ります。

同志金ミョン拝


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