駒澤大学GMSラボラトリ公開研究会

社会人ゼミ

Class for adults




Sociological Imagination
個人と社会の関係を深掘りすることで
「社会学的想像力」を涵養する






だれでも、都合のよい日だけでも、参加できます

きわめてリーゾナブルな費用です

歴史リテラシーやメディア・リテラシーを涵養して、大脳の活性化を促進しましょう

とくに学生時代に私の授業を履修したかた、大歓迎です。もう一度、一緒に学びましょう

もちろん、現役の学生や院生は、無料で、大歓迎


日系二世ダニエル・イノウエの生涯 話題提供者 白水繁彦in 2019 @駒沢大学

コロナ禍の前は駒澤大学で開催していましたが
現在はZOOMで開催時折り特別ゼミとして対面でも開催。
下の写真は東京都大田区の「昭和のくらし博物館」での特別ゼミ。館長の講演もあり、大いに学びました(20230702)。
  


 
 お知らせ
毎年、前期(4月~8月)、後期(10月~12月)、隔週日曜日午後2時~4時 ZOOMで開催
興味関心のある方は、遠慮なく、下記へお問い合わせください
shiramizus(a)gmail.com  (a)を@に変えてください

2023年度後期のゼミのテーマとスケジュールは以下のとおりです。
テーマ 「文化の社会学:都市やコミュニティをめぐるひと・メディア・文化」
日時 場所 話  題 話題提供者
1 10月1日 ZOOM (1)後期の構成説明         (2)2023年夏ハワイ活動報告 白水繁彦(駒澤大学GMSラボ) 小此木孝史(ゼミ会員)
2 10月15日 ZOOM 地域イノベーション1:湯布院の奇跡?! 白水繁彦
3 10月29日 ZOOM 文化継承とメディア・コミュニケーション実践:ハワイにおける事例から 土屋祐子(桃山学院大学准教授)
4 11月19日 ZOOM 地域イノベーション2:小諸の町並み保存運動の事例から 荻原礼子 (まちづくりプランナー)
5 12月3日 ZOOM シンガポールにおける文化政策(仮題) 川崎賢一(駒澤大学教授)
12月17日 ZOOM 特別講座 「エスニック・コミュニティのイノベーション」 白水繁彦


 以下のイベントは終了しました
2023年度 前期「沖縄の文化をとおして「ナショナリズム」を考える」
 回  月   日  時間  場所 キーワード 話題提供者  備 考
1  4月  16日 2pm-4pm  Zoom 沖縄の社会文化史 白水繁彦 琉球王国から沖縄へ
2  30日 2pm-4pm  Zoom 沖縄の社会文化史 白水繁彦 琉球語とアイデンティティ
3  5月  14日 2pm-4pm  Zoom 沖縄の社会文化史 白水繁彦 メディアが語る沖縄の戦後
4  28日 2pm-4pm  Zoom 沖縄の日本復帰 白水繁彦 沖縄とナイチ 同床異夢?
5  6月  11日 2pm-4pm  Zoom 近代沖縄の衣裳の変遷 山田葉子 那覇市歴史博物館学芸員
6  18日 2pm-4pm  Zoom 日布沖縄系の衣裳 白水繁彦 結婚衣裳にみる自己像
7  7月  2日 2pm-4pm  現地 昭和のくらし博物館 小林こずえ 現地訪問・大田区南久が原
8  16日 2pm-4pm  Zoom 在日とチマチョゴリ 李里花 沖縄との比較研究


2022年度 後期「移民研究の新しい地平」

日程

話題提供講師

肩書

「テーマ」と要旨

10/9

 

1400-

1600

浅沼正和

ミュージアム・ドーセント

「ハワイ州のモットーから思い起こすこと」

Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono
アメリカ合衆国50番目の州の理念はハワイ語で書かれている。味わい深い種々の意味合いを持つこの標語からネイティヴハワイアンの思いを読み取りつつ、キリスト教の布教や砂糖生産のために他の国や地域から来島し定住した人々を先住民はどう見ていたのだろうか。そして、米国化により一度は失われそうになったハワイ文化がどのように復活してきたのかを、まとめてみました。  

10/23

 

1400-

1600

中西祐子

武蔵大学社会学教授

「ソーシャル・キャピタルとしてのエスニック・ネットワーク~戦後日本からアメリカに移住した女性たちの事例から~」

この講義では、戦後の日本社会から米国北カリフォルニア地域に移住した女性たちが、日系ネットワークをどのように「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」の1つとして活用してきたのかを、日米の政府統計資料や講師がこれまで行ってきたインタビュー調査、フィールドワークを手掛かりに考察します。「ソーシャル・キャピタル」とは人と人とのつながりや信頼のネットワークを指す概念で、私が専門とする社会学では、経済資本、文化資本と並ぶ「第3の資本」として、近年その有用性が着目されています。

11/6

12/18

変更

 

 

 

11/20

 

1400-

1600

野入直美

琉球大学

社会学教授

「世界のウチナーンチュの〝発見と〝構築

沖縄県は、全国有数の移民県のひとつであり、戦前移民の10人に1人は沖縄移民であった。この授業では、移民の歴史として、なぜたくさんの人びとが沖縄から海外へ移民に出たのか、なぜ戦後には南米移民が政策として推し進められたのかを概説する。その上で、「世界のウチナーンチュ」というきわめて興味深い社会現象に光をあて、それが大きなムーブメントとなった現代的な文脈について議論する。

 

12/4

 

1400-

1600

小波津ホセ

宇都宮大学多文化公共圏センター研究員、

早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員

「移民の移動性と世代継承——ペルー人第二世代の往来と移民団体」

1990年代から出稼ぎ労働者として多くのペルー人が来日した。約30年が経過しており、日本に定住した人、帰国した人、移動を継続する人へと分類できる。本講義では、若者の移動性に着目して帰国した人と移動を継続する人に焦点をあてて紹介する。若者の多くは出稼ぎ労働者として来日した親に同行または日本生まれの人が多いが、かれらはなぜ帰国を決意、または移動を継続するのでしょうか。また、日本に定着した人は同胞団体の形成を通して日本への適応を試みたがその多くが機能しなかった。その中でも1990年代に設立され現在でも活動を継続している団体に焦点をあてる。かれらが継続できた理由、そして第二世代へと継承してからの展望にも触れる。

 

補講

12/18

 

1400-

1600

白水繁彦

駒澤大学武蔵大学
名誉教授

「エスニック・アイデンティティを考える~a case study of Uchinanchu Overseas

60年代以降急激に高潮するアイデンティティ・ポリティックス。とくに70年代、80年代以降はマイノリティの運動が盛んになる。海外のウチナーンチュのエスニック・エージェントもアイデンティティの改革に乗り出す。そして20年ほど経って海外ウチナーンチュのエスニック・アイデンティティは大きく変化し、多様化する。ミクロな視角からかれらのアイデンティティ・ポリティクスを腑分けしてみたい。2022年の調査結果も援用して検討したい。



2022年度前期 「メディアを学ぶ、メディアで学ぶ:近代と映像」

回数 日時 場所 テーマ 話題提供者 備考(内容紹介)
1 4月 4月24日(日)2pm-4:10pm ZOOM    (予定、以下同様) 「祖母の人生とハワイ~アーティストの気付き、まなび、そして表象~」(仮題) ①白水繁彦(駒澤大学)           ②宮森敬子さん(アーティスト) ①白水:プロジェクト趣旨説明 2:00-2:10pm。              ②<特別篇>22年3月にハワイでフィールドワークを実施した宮森さんの報告。、ハワイ日系二世の祖母の足跡をたどって得た心象。アーティストの目からみた越境、異文化、そして自分へと連なる文化的遺産・・・。作品へと昇華する過程など。
緊急特別 5月 5月1日(日)2pm-4pm ZOOM 「ウクライナ侵攻 私たちは何を目撃しているのか 海外の知性に聞く」 白水繁彦(駒澤大学GMSラボ/武蔵大学名誉教授) 資料ETV特集ビデオ:国家に翻弄された旧ソビエト諸国の人を書いてきたノーベル賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチ、フランス歴代大統領の政策顧問を務めたジャック・アタリ、新たな冷戦の始まりを警告するアメリカの政治学者イアン・ブレマーらに道傳愛子がインタビュー。いま、私たちは何を目撃しているのか?ソビエト崩壊から30年、過去・現在・未来を深く読み解くきっかけになるかと思います。
2 5月 5月8日(日)2pm-4pm ZOOM 100年の悲劇の始まり 第一次世界大戦 前・中・後 同上 資料『新・映像の世紀(1)百年の悲劇はここから始まった』(NHK、2016年)今日なお紛争の続く世界。その淵源の多くが第一次世界大戦に見られます。ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容を批判的に検討します。 
3 5月 5月22日(日)2pm-4pm ZOOM 超大国アメリカの出現 同上 資料『新・映像の世紀(2)グレートファミリー:新たな支配者』(NHK、2016年)第一次世界大戦後疲弊した欧州にかわり世界のスーパーパワーとして登場したアメリカ。ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容を批判的に検討します。 
4 6月 6月5日(日) 2pm-4pm ZOOM 独裁者の時代 同上 資料『新・映像の世紀(3)時代は独裁者を求めた:第二次世界大戦』(NHK、2016年)第一次世界大戦後訪れた世界恐慌のなか、各地でファシズム旋風が巻き起こります。ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容の批判的に検討します。 
5 6月 6月19日(日) 2pm-4pm ZOOM 冷戦と国家の欺瞞 冷戦の舞台裏 同上 資料『新・映像の世紀(4)世界は秘密と嘘に覆われた:冷戦者』(NHK、2016年)第二次世界大戦後始まった東西冷戦。CIAの謀略、ソ連の虚偽情報など、今日に繋がるっ国家の欺瞞、虚偽・・・ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容の批判的に検討します。 
6 7月 7月3日(日) 2pm-4pm ZOOM 若者の反乱     激動の1960年代 同上 資料『新・映像の世紀(5)若者の反乱が世界に連鎖した:激動の1960年代』(NHK、2016年)チェ・ゲバラや毛沢東に憧れた60年代の若者たち。世界の若者たちをつないだ衛星放送。ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容の批判的に検討します。 
7 7月 7月17日(土)  2pm-4pm ZOOM インターネット時代の映像と世界 同上 資料『新・映像の世紀(6)あなたのワンカットが世界を変える:21世紀の潮流』(NHK、2016年)膨大な映像が飛び交う今日。「映像は世界を引き裂き、世界をつなぐ」というテーマで選ばれた映像。ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容を批判的に検討します。 
8 7月 7月31日(日)   2pm-4pm ZOOM 世界が見た明治・大正・昭和 同上 資料『映像の世紀(11)JAPAN:世界が見た明治・大正・昭和』(NHK、2015年)20世紀は映像の世紀。その黎明期に世界に登場した日本。日露戦争、シベリア出兵など世界のカメラが日本を記録してきた。ビデオを見ながら、映像に収められた事件、人物、ナレーション内容の批判的に検討します。 
9 8月 8月14日(日)2pm-4pm ZOOM 予備日 同上


2021年度後期 補講 2022年2月6日2pm-4pm 講師 白水繁彦 Zoom
権力的統制から非権力的統制へ ー メディア環境の歴史的連続性と非連続性 ー
0.フーコーのエピステーメー 再考
1.準拠枠
2.ハードな統制(弾圧)からソフトな統制へ 
3.
「華氏451度」の世界 ビデオ(100分で名著No.3) R.ブラッドベリは1953年の時点で既に、近い将来ハードな統制(焚書官、昇火士)が不要なほどに人びとがまともな本   から疎遠になっていると予言。
4.今日のメディア環境 インターネットが創り出すメディア環境の現在 フィルターバブルの世界


第4期(2021年度)後期 駒澤大学GMSラボラトリ公開研究会(社会人ゼミ)スケジュール
総合テーマ イメージとリアリティ:日系社会の「勝ち負け抗争」が示唆すること
駒澤大学GMSラボラトリ主催 担当講師:白水繁彦 なおGはゲスト講師
開催月 日時 場所 テーマ 講師 内容紹介
後期1 10月 10月10日(日)    2 pm-    4 pm Zoom 人間の環境認知の基礎:メディアが作り出す世界 話題提供者     白水繁彦    駒澤大学GMSラボ・リサーチャー 1.第4期ゼミ後期の趣旨説明 
2.メディア・リテラシーの基礎知識 Keywords:擬似環境(イメージ)、現実環境(リアリティ)、状況定義、予言の自己成就・・・・                 
3.情報環境の今昔:かつては権力による「情報統制」、では現代は?
後期2 10月 10月24日(日)    2 pm-    4 pm Zoom ブラジル「「勝ち負け抗争」の実態1 話題提供者     白水繁彦     視聴素材 NHK制作ドキュメンタリー「遠い祖国」(前編)を見て、ブラジル「勝ち負け抗争」の実態に迫る
後期3 11月 11月7日(日)   2pmー4pm Zoom ブラジル「「勝ち負け抗争」の実態2 話題提供者     白水繁彦     視聴素材 NHK制作ドキュメンタリー「遠い祖国」(後編)を見て、ブラジル「勝ち負け抗争」の実態に迫る
後期4 11月 11月21日(日)   2pmー4pm Zoom 米国西海岸の収容所における「愛国者」たち(仮) G講師        大鹿康廣さん    移民史研究者 ツールレイク日系人収容所における日本文化のリバイバルについて(詳細は後日)
後期5 12月  12月5日(日)   2pmー4pm Zoom ハワイにおける「勝ち負け抗争」 話題提供者     白水繁彦     戦前、戦中、戦後のハワイの日系社会の情報環境と戦勝派の活動
後期 6 12月 12月19日(日)  2pmー4pm Zoom 「大本営発表」の実態(仮) 話題提供者     白水繁彦     海外日系人が大いに頼りにした短波ラジオの「大本営発表」。その実態を探る。視聴素材 NHKドキュメンタリー「幻の大戦果」(仮)
後期7  2022年 1月9日(日)  2pmー4pm Zoom 「イメージとリアリティ:「命のヴィザ」、その〈史実〉と〈通説〉の乖離」1 G講師 菅野賢治さん 東京理科大学教授 菅野さんのご新著『「命のヴィザ」言説の虚構 リトアニアのユダヤ難民に何があったのか?』(共和国、2021年8月刊)。できれば読んでおいてください。
後期 8 1月 1月23日(日)  2pmー4pm Zoom 「イメージとリアリティ:「命のヴィザ」、その〈史実〉と〈通説〉の乖離」2 菅野賢治さん  前回のご発表にかんするQ&A、および、出版社 共和国の編集者にも御登壇いただくよう交渉中です。



2021年度 夏季特別講座

「日本人移民のライフ・ストラテジー:ブラジル・南米の事例」
開催月 日時 場所 番組 講師 内容紹介
夏季特別1 8月 8月22日(日)    2 pm-    4 pm Zoom NHK「新天地に挑んだ日本人~日本ブラジル120年」(2015・11・15) 話題提供者     白水繁彦    駒澤大学GMSラボ・リサーチャー 1.夏季特別講座「日本人移民のライフ・ストラテジー」の趣旨説明。2.日伯間移民の超略史。3.NHKドキュメンタリー映像の視聴。ブラジルで著名なアーティスト(絵画・版画・巨大モニュメント等)となった大竹富江、ブラジル屈指の写真アーカイブスに2万点の作品が所蔵されている農民写真家大原治雄。この二人の奮闘とその子どもたちの成長から、大竹・大原両者の人生戦略(ライフ・ストラテジー) を探る。記念番組ということもあり、移民のポジティブ面の紹介という側面ももつか・・・。
2 8月 8月29日(日)    2 pm-    4 pm Zoom NHK「50年目の乗船名簿「前編 アマゾンに生きた人びと」(2019・6・26) 同上 1968年、32歳だったNHKディレクター相田洋はブラジル移民船「あるぜんちな丸」で136人の移住者たちといっしょに南米に渡った。それから10年おきに彼らを訪ね、50年後、82歳になった相田は彼らやその家族を訪ね、前・中・後の3編にまとめた(別に特別編として、農民詩人伊藤勇雄のファミリーヒストリーがある)。今回はそのうちの前編で、アマゾン周辺で生きた4家族を取り上げる。あるぜんちな丸で語った「目標」に到達した者、到達しなかった者。それぞれが波瀾万丈の人生を歩むことになる。
3 9月 9月5日(日)   2pmー4pm Zoom NHK「50年目の乗船名簿「中編 夢と希望と愛の軌跡」(2019・6・27) 同上 中編はサンパウロ周辺の都市部や農業地帯で暮らした家族を取り上げる。前編同様、予想だにしない運命に翻弄される。人間にとって仕事とは、家族とは・・・・。
4 9月 9月12日(日)   2pmー4pm Zoom NHK「50年目の乗船名簿「後編 異郷に生きる」(2019・6・28) 同上 後編はアルゼンチン、パラグアイ周辺で暮らした3家族を取り上げる。父の呼び寄せでアルゼンチンに渡った沖縄からの家族、パラグアイに夢を抱いた家族。それぞれの気質、価値観、信仰、知識・・・ライフ・ストラテジーの設定に寄与する要因はなにか。



2021年度 前期(2021年4月~7月)のご案内
 総合テーマ:「移動・定住・アイデンティティ」  趣旨 

ヒト(ホモサピエンス)はおよそ6万年前にアフリカを出て以来移動を続け、地球上に広く分布するまでになりました。ホモサピエンスの、この移動するという本質をとらえてホモモーベンスと呼ぶ人もいるほどです。大航海時代以降は大洋を超えてまで移動し続けました。時代が下って20世紀、世界資本主義の高進につれて国際移動は常態化。日本からもハワイや南北アメリカへ出稼ぎが急増します。さらに1980年代以降は新自由主義の世界的な流行のもとでのグローバリゼーションが高潮します。高度and/or安価な労働力の需要が増大し、移動がさらに高速化、広域化していったわけです。日本でも「外国人労働者」が急増しました。
 そして2020年、「突如として」現れたのがコロナ・パンデミックです(突如、というよりもグローバリゼーションに随伴する必然ととらえるべきでしょうが)。国際移動はもとより国内移動も制限されるという事態は人類史上何度か起こったことですが、高度化したグローバリゼーションのもとで暮らす人びとにとっては初めての体験かと思います。そしてこのパンデミック下、一部を除き、多くの人びとが経済的に不安を抱え、国際情勢も不安定です。アメリカでは最近アジア系への暴力、迫害が横行しており、ついに先日、LAで日系の寺院が放火されるという事件が起きました。アメリカの主要都市でのヘイトクライムは前年比150パーセント増加したという統計もあります。

今学期は、こうした時期に、いまいちどヒトが移動することの意味を考えてみたいと思います。誰が、何のために移動したのか。移動した先で何が起き、どう対処したか。すなわち、移動にともなうbefore-and/or-after(プッシュ要因・プル要因、同化、葛藤、文化変容、アイデンティティ形成等々)の問題を多角的に考えてみようというわけです(考察のなかには、長年ハワイでも議論されてきたindigeneity(先住性)、とくにglobal indigeneityの問題も含まれます)。

こうした考察をすることで、「人びとは移動することで何を得、何を失ったのか、先住民や移民の子孫はどのような問題を抱えているのか」といったことまで思いをいたす人が出てくるかもしれません。人はどこから来て、どこへ行くのか、いま何をしているのか、結局のところ、人の幸せとは何なのか。「他人ごと」ではなく「自分ごと」として大状況、小状況の歴史を見る態度、これこそが私の考える社会学的想像力の世界ですが、今学期もまた、そのきっかけになればと思います。

今学期われわれが扱う空間はヨーロッパ、南北アメリカ(ハワイを含む)、アジア(日本、朝鮮半島を含む)と広範にわたると考えています。

具体的には、別添のスケジュール表にあるように、宗教的理由によってヨーロッパからアメリカへ移住したアーミッシュのbefore-and-afterをはじめ、話題提供者の研究関心にしたがって、イギリスからアメリカへの移住、アジア、南米から日本への移動が論じられる予定です。ドキュメンタリー映像などをふんだんに用いたリアルな話題提供になるはずです。コロナ禍の影響でしばらくZOOMによるゼミになりますが、ご都合に合わせてご参加くだされば幸いです。

ご質問等、なんでもけっこうです。遠慮なくメールをくだされば幸いです。

                                         2021年3月 

駒澤大学GMSラボ リサーチャー 白水繁彦 

 ※かつて白水の講義やゼミを履修したかたや一般のかたがたなど、青春・朱夏・白秋の男女、毎回10人から15人くらいが参加、自由にディスカッションを楽しみます。
どなたでもご自宅で参加できます。 とくに、かつて白水ゼミや授業に参加したことのあるかた大歓迎です。まだこのゼミのことを知らない人にも教えてあげてください。

参加手続き
(1)だれでも参加できます。正会員、学生会員になられると(下記参照)全回洩れなくZOOM招待状が届きます。ご質問や参加ご希望のかたはshiramizusアットマークgmail.com)に、「社会人ゼミ質問」または「社会人ゼミ入会希望」と書いてお送りください。可及的速やかにお返事を差し上げます(入会希望のかたには、会費振込手続き文書をお送りします)。
(2)会費について:会費(2021年度前期は4,000円)を納入されると正会員となり、8回全てミーティングのたびに招待状が送られてきます(なお、現役の学生・院生は学生会員として無料です)。
 まずお試しで参加することも可能です(件名に「社会人ゼミお試し参加」と書いてメールをください。招待状をお送りします。
 
お気軽にご参加ください。お待ちしています。


2021年度前期 駒澤大学GMSラボラトリ公開研究会(社会人ゼミ)スケジュール
開催月 日時 場所 テーマ 講師
注:Gはゲスト講師
内容紹介
前期1 4月 4月11日
(日)    2 pm-    4 pm
Zoom 宗教的迫害を逃れて:アーミッシュが教えてくれるもの 話題提供者    白水繁彦    
駒澤大学GMSラボ・リサーチャー
1.第4期ゼミ前期の趣旨説明 2.事例研究アーミッシュ:再洗礼派の諸宗派は創始地欧州で邪教として激しい弾圧・排斥を受ける。その宗派の一つアーミッシュは弾圧を逃れて17世紀末からアメリカへ移動、ペンシルベニア州の未開拓地で自給自足の生活を始める。あくまで聖書に忠実に生活を律しようとするかれらは「近代文明」とも鋭く対立する。パンデミック下のいま、珍しいアーミッシュ紹介ビデを見ながら、「社会の分断」「文明・文化・アイデンティティ」等々、様々な視点で考えてみたいと思います。
前期2 4月 4月25日
(日)    2 pm-    4 pm
Zoom 移動民受入側の苦悩:ハワイの主権回復運動 話題提供者    白水繁彦    
駒澤大学GMSラボ・リサーチャー
この回は、次回(5月9日)の露払い的役割。数世紀にわたってポリネシア人が独自の文化を築いていたハワイに、18世紀末欧米人が来航。以後とくに米国系の宗教者や起業家たちがハワイの諸制度を大きく変えていく。そして1893年ついに米国系住民によるクーデターによりハワイ王国転覆。1898年には米国政府がハワイを併合、以来ハワイは米国領土となる。王朝転覆から100年、すっかり米国の一部となったかに見えたハワイで、とくに先住ハワイアン(ポリネシア系)たちの間で激しい主権回復運動が起こる。なぜ、先住ハワイアンが立ち上がったのか。かれらは何を求めているのか。1993年の出来事を追ったドキュメンタリー映像「さまよえる楽園・その1 王朝転覆100年」を見ながら考えます。
前期3 5月 5月9日
(日)   2pmー4pm
Zoom 変転するハワイ王国 G講師     
目黒志帆美さん  
石巻専修大学准教授
19世紀ハワイ王国史を、英米二大列強の介入とこれに対するハワイ国王の政策の関係から考えます。歴代ハワイ国王はいずれも王国の独立維持のための方策を講じますが、その方策は英米いずれかに接近するものでした。アメリカに対する宥和政策を講じた国王もいれば、アメリカの影響を抑えるためにイギリスに接近した国王も存在しました。振り子のようにハワイ王国が英米に接近した過程について見ていきます。
前期4 5月 5月23日
(日)   2pmー4pm
Zoom イギリスの近代都市ヨーク1: 都市化、移民、貧困調査 G講師       武田尚子さん      
早稲田大学人間科学学術院教授
19世紀、欧米の諸都市は国内外からの流入者で人口が急増し、貧困、衛生問題、不良住宅など様々な問題をかかえるようになりました。社会改良を最優先すべき地域をつきとめるため、社会学や社会調査など近代の社会科学が発展しました。貧困地域の居住者は流入してきたばかりの移民であることが多く、貧困調査は移民の生活実態調査という側面がありました。この回ではアメリカのシカゴ、イギリスのヨークで実施された社会調査、貧困地域の社会地図を紹介します。都市へ流入してきた移動者を科学的に把握しようとした先人たちの努力を理解しましょう。
前期5 5月 特別開催 5月30日
(日)   2pmー4pm
Zoom 特別企画   Okagesamade:ハワイ日系女性の軌跡 作品紹介と話題提供       
松元裕之監督
今回は特別企画です。                        前作 Go for Broke:ハワイ日系二世の記憶 で話題となった松元監督に、新作のドキュメンタリー映画 Okagesamade :ハワイ日系女性の軌跡 について、その一部の紹介をしていただき、その後ディスカッションに参加していただきます。そもそも日系女性に焦点を当てたのはなぜなのか、映像でライフストーリーを撮ることの意味・意義、多くの日系女性の人生から見えてきたもの等々、興味深い話が聞けそうです。
前期 6 6月 6月6日
(日)  2pmー4pm
Zoom イギリスの近代都市ヨーク2:アイルランド移民と貧困地域 G講師       武田尚子さん      
早稲田大学人間科学学術院教授
イギリス中東部の都市ヨークは、現在は歴史的建造物の多い都市として観光客を集めイギリスのツーリズムの拠点都市の一つで、人気のストリートの一つであるウォルムゲイトには独立系のショップが立ち並び、ユニークな通りになっています。ウォルムゲイトは20世紀初頭はヨークのスラム地区の一つでアイルランド移民が集住していました。1899~1901年にB.S.ロウントリーが実施した貧困調査の対象地区でした。ロウントリー自身はキットカットを最初に作ったチョコレート工場の社長でした。チョコレート産業の発展と貧しいアイルランド移民が集住していた貧困地域の改善が同時期に進んだ近代都市ヨークの歴史を一緒にたどってみましょう。
前期7  6月 6月27日
(日)  2pmー4pm
Zoom 在日外国人の現在:ブラジル人の事例 昨日・今日・明日(仮題) 映像紹介白水 
Gコメンテーター A.イシさん   武蔵大学教授
1980年代以降急激となった人的国際移動。折しもバブル期を迎えようとしていた日本は人手不足を補おうと外国人労働者、なかでも「日本人の血」を引く日系人の受け入れに奔走します。こうして、とくに90年代以降、日系ブラジル人の入国が急増します。「順調」に見えたブラジル人の滞日生活も、リーマンショック、東日本大震災という未曾有の災難に巻き込まれます。かれらの現状を撮ったビデオ番組をみながら、かれらの実態、とくにその心情を「在日ブラジル人一世」アンジェロ・イシさんとともに考えます。
前期 8 7月 7月4日
(日)  2pmー4pm
Zoom 朝鮮籍とは何か:在日コリアンと「国籍」とアイデンティティ G講師       李 里花さん     
中央大学総合政策学部准教授
在日外国人研究第2弾。今回は朝鮮半島から移動してきた人びとおよびその子孫(在日コリアン)の意識と行動について考えます。ゲスト講師は、いま多分野で話題の書『朝鮮籍とは何か』(明石書店、2021)の編著者である李里花さん。まず在日コリアンの「朝鮮籍」に焦点を当て、彼ら彼女らが直面してきた国籍や制度をめぐる問題を考えます。その上で三世や四世となった在日コリアンの帰属意識に注目し、そのリアリティに迫ります。
前期 9 7月 7月18日
(日)  2pmー4pm
Zoom 開催予定。話題提供者等調整中です。

以下のイベントは終了しました

2020年度後期GMSラボ公開研究会(社会人ゼミ)遠隔版 は下記の要領で開催しましたが、2020年末に終了しました。
2021年度は2021年4月から開催の予定です。

2020年度後期は「社会変動のなかの国家・民族・マイノリティ」と題して、社会変動の大波のなかの国家と個人のかかわりを参加者を交え社会学的想像力を駆使して考察していきました。
6回を全て、Zoomで行いました。かつて白水の講義やゼミを履修したかたや一般のかたがたなど、老若男女、毎回10人から14人くらいが参加、自由にディスカッションを楽しみました。
どなたでもご自宅で参加できます。 とくに、かつて白水ゼミや授業に参加したことのあるかた大歓迎です。まだこのゼミのことを知らない人にも教えてあげてください。
ご質問や参加希望のかたは遠慮なく shiramizusアットマークgmail.com へメールをください。(shiramizuの後にs(エス)が付きますので、ご注意ください)

参加手続き
(1)だれでも参加できます。ご希望のかたはshiramizusアットマークgmail.com)に〇月〇日の社会人ゼミ参加希望と書いてお送りください。後日Zoom招待状をお送りします。正会員、学生会員になられると(下記参照)全回洩れなくZoom招待状が届きます。
(2)会費について:会費(2020年度後期は6回で3,000円でした)を納入されると正会員となり、ミーティングのたびに招待状が送られてきます(なお、現役の学生・院生は学生会員として無料です)。まずお試しで参加することも可能です。その後、正会員として参加したいかたは「会費納入について」という件名でメールを下されば、払込み口座等詳細をお伝えします。
 
お気軽にご参加ください。お待ちしています。
2020年度社会人ゼミスケジュール表
開催月 日時 場所 テーマ 講師 内容紹介
後期1 10月 10月4日(日)  2 pm-4 pm Zoom ブラジル日系コミュニティの日本語学校での新しい動き ゲスト講師
中澤英利子さん
(横浜市大)
コメンテーター アンジェロ・イシさん
系コミュニティの中核的な存在であった日本語学校は世代交代やデカセギという社会変動の大波にどのように対応してきたか。今回は、日本語学校の様々な取り組みの実態だけでなく、教師や生徒の人生戦略(ライフストラテジー)やその思いに至るまで、6年にわたる現地調査によって明らかにしていきます。
後期2 10月 10月25日(日) 2 pm-4 pm Zoom 戦争とプロパガンダ:日系二世東京ローズ~魔女裁判?~ 話題提供者
白水繁彦
駒澤大学GMSラボ
対米プロパガンダに利用された日系二世の女性「東京ローズ」。太平洋戦争中、日本には多数の二世がおり、対米プロパガンダに「協力」させられている人も少なくなかった。なぜIva Toguriだけが「東京ローズ」とされ、これほど「有名」になり悲惨な後半生を歩むことになったか。ビデオ映像を素材にしてみんなで考えます。キーワード:ハースト系スキャンダルメディア、マスヒステリー(モラル・パニック)、道徳起業家(煽動家)、魔女(フォーク・デビル)、国籍選択のリスク、二世間のアイデンティティの違い?
後期3 11月 11月15日(日) 2pmー4pm Zoom 太平洋戦争下の日本における敵国人抑留をめぐって ゲスト講師
小宮まゆみさん
(歴史家)
前回に続き、戦争という危機的状況における国家とマイノリティの問題を考える第2弾。太平洋戦争中のアメリカにおける日系人の抑留についてはよく知られるようになったが、日本でも敵国民間人の抑留が行われた。日本全国につくられた敵国人抑留所の実態を文献資料と現地調査をとおして明らかにしていきます。
後期4 11月 11月29日(日) 2pmー4pm Zoom 太平洋戦争下アメリカの日系人抑留とF.コレマツの訴訟 話題提供者
白水繁彦
コメンテーター
篠田左多江さん 東京家政大学名誉教授
戦争下における国家とマイノリティ、第3弾。アメリカ政府は太平洋戦争下、12万人の日系人を収容所に抑留した。ほとんどの日系人が従順な態度で収容に応じたなか、ごく少数の二世(F.コレマツ、M.ヤスイ、G.ヒラバヤシ)が収容の不当性を訴えて行動を起こす。今回はF.コレマツの奮闘を扱った映像作品を素材に、危機状況における権力と個人の問題を考えます。コレマツが突き付ける問題の今日的意義とは?
後期5 12月 12月13日(日) 2pmー4pm Zoom 太平洋戦争下のハワイにおける日系人収容の実態 話題提供者
白水繁彦
駒澤大学GMSラボ
日本軍の真珠湾攻撃直後からハワイでも米官憲は適性外国人(主として日系人、若干のドイツ人等)を勾留、次々と各島の刑務所や収容施設に抑留していく。さらにハワイから米本土の収容所に送られた人もいる。短期長期合わせると戦中に抑留されたハワイの日系人は2000人余り。ハワイの当時の日系人数は約16万人だから1%強に相当する。どのような人たちが、どのような理由で抑留されたか。米大陸の抑留との違いは?そして今日の米・日の政治状況とどうかかわるか?あまり知られていないハワイの収容所を扱った日系団体(JCCH)制作のビデオ映像を素材にしてみんなで考えます。
後期6 12月 12月27日(日) 2pmー4pm Zoom 日系二世と戦争 それぞれのライフ・ストラテジー 話題提供者
白水繁彦
駒澤大学GMSラボ

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2020年度後期第6回
以下の日程で開催します。参加希望のかたはメールにてご連絡ください。後日、招待状および事前学習ハンドアウトをお送りします。なお、正会員のみなさんには別途招待状をお送りしますのでご都合に合わせてご参加ください。  
日時:12月27日(日)14時―16時
場所:Zoom
話題提供者:白水繁彦
内容紹介:森山久(森山良子の父:戦前から戦後にかけて人気を博した二世ジャズメンの一人)の生涯を取り上げ、「危機的状況のなかの個人」のストラテジーや運命について考えます。
 IvaToguri(東京ローズ)、と森山は二人とも対米プロパガンダ放送「ゼロアワー」で重要な役割を果たしていました。しかし、一人は国家反逆罪、もう一人はアメリカに帰国することなく日本で永住することに。二人の命運を分けたものはなにか。森山久の心中はどのようなものだったか・・・


2020年度後期第5回
以下の日程で開催します。参加希望のかたはメールにてご連絡ください。後日、招待状および事前学習ハンドアウトをお送りします。なお、正会員のみなさんには別途招待状をお送りしますのでご都合に合わせてご参加ください。  
日時:12月13日(日)14時―16時
場所:Zoom
話題提供者:白水繁彦
テーマ:太平洋戦争下のハワイの日系人収容所の実態
内容紹介:アメリカ本土における日系人収容については知られるようになったが、ハワイのそれは、まだあまり知られていない。どのような人たちが、どのような理由で、どのように収容されたのか。 ハワイ日本文化センター(JCCH)制作のビデオを見ながら、今日のわれわれへのレッスンを考えます。


2020年度第4回

日時:11月29日(日)14時~16時
場所:Zoom
テーマ太平洋戦争下アメリカにおける日系人抑留とコレマツの訴訟
映像提示と捕捉:白水繁彦、コメンテーター:篠田左多江さん(東京家政大学名誉教授)
内容紹介米西海岸日系人12万人の総抑留政策に異を唱えた日系二世コレマツの孤独な闘い。映像を見て、国家と個人、コレマツの行為の今日的意義を考えます。


2020年度後期第3回

日時:11月15日(日)14時~16時
場所:Zoom
話題提供者:小宮まゆみさん(歴史家)
テーマ:「太平洋戦争下の日本における『敵国人抑留』をめぐって」
内容紹介
  前回に引き続き太平洋戦争中、日本に滞在した「外国人」を取り上げます。アメリカにおける日系人の抑留についてはよく知られるようになりましたが、日本でも敵国民間人の抑留が行われました。日本全国につくられた敵国人抑留所の実態を文献資料と現地調査をとおして明らかにしていきます。なお、話題提供者の小宮まゆみさんはこの分野の第一人者です。


2020年度後期第2回
日時:10月25日(日)14時~16時
場所:Zoom
話題提供者:白水繁彦(駒澤大学GMSラボラトリ)
テーマ:「戦争とプロバガンダ:日系二世東京ローズの人生~現代の魔女狩り?~」
内容紹介:
  太平洋戦争中日本には多数の二世がおり、対米プロパガンダに「協力」させられている人も少なくなかった(歌手森山良子の父親森山久など)。なぜIva Toguriだけが「東京ローズ」として、これほど「有名」になり悲惨な後半生を歩むことになったか。ビデオ映像を素材にしてみんなで考えます。キーワード:ハースト系スキャンダルメディア、道徳起業家(アジテイター)、マスヒステリー(モラル・パニック)、国籍選択のリスク、二世間のアイデンティティの違い 


2020年度後期第1回

日時:10月4日(日)14時~16時
場所:Zoom
話題提供者:中澤英利子さん(横浜市大大学院博士課程)
テーマ:「ブラジル日系コミュニティの日本語学校での新しいうごき」
内容紹介:
日系コミュニティの中核的な存在であった日本語学校は世代交代やデカセギという社会変動の大波にどのように対応してきたか。今回は、日本語学校の様々な取り組みの実態だけでなく、教師や生徒の人生戦略(ライフストラテジー)やその思いに至るまで、6年にわたる現地調査によって明らかにしていきます。


2020年度前期のゼミは終了しました

回数 日時 場所 テーマ 話題提供者       (Gはゲスト) 備考(内容紹介)
前期1 6月 6月23日(火)9:30-11:30 Zoom 戦争と「民族」意識:沖縄系の愛郷心 担当講師:白水繁彦(駒澤大学GMSラボ/武蔵大学名誉教授) 太平洋戦争で荒廃した沖縄にハワイの沖縄系社会は550頭の豚輸送を敢行した。この歴史的事実を知った人気グループBIGINは恩返しとして550個の楽器をハワイに送ることにした。その顛末を描いた映像資料を見て、「民族」の絆とは何なのか。参加者とともに考える。また戦後の沖縄の帰属問題について知見を得る。              
前期2 7月 7月5日(日)2pm-4pm Zoom アメリカ、分断の先にあるもの 担当講師:話題提供     白水繁彦 コロナ禍のなかの大統領選挙という異常事態に加え人種差別撤廃の運動も巻き起こったアメリカ。緊急報告的番組『混迷のアメリカ~コロナ時代 世界で何が起きているのか』を見て、権力による大衆操作とマイノリティ、メディアのありかたなどについて考える。
前期3 7月 7月11日(土)2pmー4pm Zoom アメリカ、分断の先にあるもの補充版 担当講師:話題提供     白水繁彦 前回ビデオを紹介できなかったので再トライアルします。(結果:電脳技術上の問題から共有できず、議論のみ)
前期4 7月 7月18日(土)2pm-4pm Zoom 日本の混血児の戦後 担当講師:話題提供     白水繁彦 アメリカではミネソタ州での白人警官による黒人男性殺害を契機にBLMを掲げた運動が燎原の火のように広がっている。では、日本では民族的マイノリティはどう扱われてきたか。今回はその一例として、黒人をはじめ外国人との間に生まれた子供たちについて考えたい。映像資料jはレジー・ライフ作「ダブルズ}(1995)
前期5 8月 8月1日(土)2pm-4pm Zoom 感染症の歴史社会学~S.ジョンソン著『感染地図』から読み解く感染症、階層、差別、社会分断~ G話題提供者     中野克彦さん(立命館大学講師) 1854年、英国のソーホー地区で発生した新興感染症、コレラ。医師であり社会学的才能を持ち合わせたスノーは、フィールドワークと統計的手法を駆使して致死的感染症の実態を明らかにしてゆく。そこからみえてきたのは、格差、差別、社会分断という世界都市ロンドンの様相だった。スノーの取り組みの現在的意義に迫る。

前期6 8月 8月22日(土)10am-11:30am Zoom コロナ禍のなかのアメリカ ニュージャージーからの報告(仮題) G話題提供者    戸田説子さん(NJ州在住)    アメリカ東部ニュージャージーに住む日本人にコロナ禍のなかの日常を報告していただく予定です。マスメディア経由ではないリアルなアメリカ、ローカルコミュニティの実態・・・


2019年度のゼミは終了しました。

「社会人ゼミ」第2期(2019年度)は終了しました。スケジュールは下の表をご覧ください。
第3期(2020年度)は4月から開始の予定です。近日中に新たなスケジュール表を掲示します

2019年度「社会人ゼミ」年間スケジュール 時間は原則として第2、第4土曜日午後2時~4時半
  (4時で、いちど中締めをします。時間の許す方は4時半までお付き合いください)。
 
会場は駒澤大学3号館
(例:3₋201は3号館(別名種月館)の2階201教室、3₋901は3号館9階901教室です)
日時 テーマ 備         考
4月27日
会場3₋201
日系二世の戦争 「日系移民」その1 米国陸軍史上最多の勲章を授与された日系
兵士たち。なぜ彼らはそのような苛酷な状態に置かれたのかを
考えます。
5月11日
3₋901
ある二世の生涯 「日系移民」その2 アジア系アメリカ人として米国政治史上最
高位まで上り詰めた日系二世のダニエル・イノウエ。その生涯
から見えてくるものを考えます。
5月25日
3-901
ブラジル人移民の物語 「日系移民」その3 戦後の高度成長期前夜にブラジルに移住し
た日本人たち。その波乱万丈の人生から世界資本主義、異文化
の中で生きることの意味を考えます。
6月8日
3-901
北米強制収容所にける日本文化 「日系移民」その4 ゲスト講師(森本早大教授)とともに、強制収容所における日本語・日本文化の維持継承について考えます。
6月22日
3-901
在日ブラジル人の素顔とホンネ 「日系移民」その5 ゲスト講師(アンジェロ・イシ武蔵大教授)とともに、1990年代以降急増した在日ブラジル人の実態に迫ります。
7月13日
3-901
ハワイ一世女性の人生 「日系移民」その6 ゲスト講師(篠田東京家政大名誉教授)とともに写真結婚をした女性の人生を描いた映画を見て、、砂糖きび耕地の労働、増給運動、人種差別などをキーワードに、その生活を読み解いていきます。
7月27日
3-901
アメリカ社会とマスヒステリア 「日系移民」その7 ゲスト講師とともに、日系アメリカ人の収
容所体験から国家や国民が陥るマス・ヒステリアについて
考えます。
9月28日 日米戦時宣伝の実態 「時代を変えたメディア」1 第二次世界大戦は武力だけでなく
情報戦でもあった。日米はそれぞれにどのようにメディアを
駆使して戦意高揚、対外宣伝に努めたのかを見ていきます。
10月12日 休講 台風来襲のため11月9日へ順延
11月9日 宣伝の天才
ゲッベルス
「時代を変えたメディア」2 映画やラジオ、アニメ等の当時の
ニューメディアを駆使したゲッベルス。彼の手法を通して大衆
操作のあり方を考えます。
11月30日 アニメによる
戦時宣伝
「時代を変えたメディア」3 第二次世界大戦中ドイツで進めら
れたアニメ制作。ゲッベルスはなぜアニメに注目したのかを
考えます。
12月14日 日本アニメ隆盛の源流 「時代を変えたメディア」4 今日、世界に冠たるアニメ大国と
なった日本。その源流はなにか。手塚治虫が感動したアニメ
とは何かを探ります。
12月21日 宣伝から広告へ 宣伝から発達した「広告」。日本でも資本主義の発達とともに
広告の技法も発達、「広告文化」と呼ぶべき分野が花開いた。
広告を通して大衆説得、大衆操作について考えます。


GMSラボ「社会とメディア」プロジェクト公開研究会
第2期
2019年 
『映像で学ぶ、映像を学ぶ』 
 別名「社会人ゼミ
 駒澤大学GMSラボ+駒澤大学ジャーナリズム・政策研究所共催
 どなたでも参加できます.。昨年度(2018年度)は9回開催しました。今年度は「社会人ゼミ」第2期として、12回を予定。俎上にのせる映像は今年度は2本柱となります。ひとつは「移民を通して考える日本人、日本文化」と題して、ハワイ・南北米の日本人移民やその子孫を描いた作品群。いまひとつは「時代を変えたメディアと人物」と題して、20世紀以降の世界や日本に大変動をもたらしたメディアやそれを用いた人物を描いた作品群です。いずれも貴重で、若干お高いDVDも含まれています。
 ◎会場準備の関係上、参加希望のかたは「GMSラボ研究会参加希望」と書いて、白水へメールでご連絡下さい。
shige●komazawa-u.ac.jp
 ●をアットマークに。
 ◎参加費:年間通しての参加をお勧めしますが、都合のつく回だけの参加も可能です。参加費(資料代等):学生(院生を含む)は無料、社会人は毎回1000円。通年受講は5割引(年間6000円。途中からの通年払いへの切り替えも可能です。その場合は差額を払うだけで大丈夫です)。

 駒沢キャンパスはこちらをクリック
駒澤大学のホームページ(下記)にも告知があります。ご参照ください。
https://www.komazawa-u.ac.jp/event/
 
研究会の趣旨
 
①「社会人ゼミ」:社会人を対象とした相互学びの場(もちろん知的好奇心に満ちた学生も歓迎)。
 ②「映像で学ぶ、映像を学ぶ」:古今のドキュメンタリーや映画などの映像を見ながら、主として、以下二つの視点で議論したいと思います。(1)描かれている時代や社会、文化を学ぶ。(2)作者の意図、思惑、時代背景、社会状況、今日的意義などを考察する。
 ③話題提供者:移民学者やメディア研究者などが話題提供者となり、資料映像(映像素材)を紹介し、その見解を述べます。参加者も自由に意見を述べます。
 ④参加資格:知的好奇心と、異なる見解にも耳を傾けることのできるメンタリティ、これだけです。 身分、年齢、学歴、性別などなど一切不問です。
 

  

第2期社会人ゼミ(2019年度)の概略

第13回社会人ゼミ
日時:2019年12月21日(土)午後2時~4時
会場場所:駒澤大学3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:白水繁彦(駒澤大学・武蔵大学名誉教授)  
テーマ:時代を変えたメディア⑤宣伝から広告へ
内容: もう一つの宣伝は広告である。資本主義の発達に伴い広告の技法も発達した。特に1980年代の日本では「広告文化」とでも呼ぶべき分野が花開いた。当時の広告表現を描いた映像資料を見て、大衆説得、大衆操作について考える。
  注:今期最後の回となります。今回は補講(10月12日台風襲来のためキャンセル)ですので、学生はもちろん社会人のかたも参加費用は不要とします。どうぞ奮ってご参加ください。なお、ゼミ後、大学の近くで、簡単な打ち上げが計画されています。ご都合のつくかたはご参加ください。


第2期第12回社会人ゼミ
日時:2019年12月14日(土)午後2時~4時
会場場所:駒澤大学3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:白水繁彦(駒澤大学・武蔵大学名誉教授)  
テーマ:時代を変えたメディア④日本アニメ隆盛の源流
内容: 今日、世界に冠たるアニメ大国となった日本。その源流には天才手塚治虫を虜にした作品があった。第二次世界大戦中に制作された日本初の本格的長編アニメ「桃太郎・海の神兵」を見ながら、プロパガンダと芸術のはざまで揺れ動く製作者の心情やディレンマ等について考える。


第2期第11回社会人ゼミ
日時:2019年11月30日(土)午後2時~4時
会場場所:駒澤大学3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:白水繁彦(駒澤大学・武蔵大学名誉教授)  
テーマ:時代を変えたメディア③ アニメによる戦時宣伝
内容:第二次世界大戦中ドイツで進められたアニメ制作。ゲッベルスはなぜアニメに注目したのか。アニメにはどのような力が秘められているのか。ドイツのアニメの初期の映像等を見てみんなで議論します。


第2期第10回社会人ゼミ
日時:2019年11月9日(土)午後2時~4時
会場場所:駒澤大学3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:中野克彦氏(立命館大学講師)  
テーマ:第二次世界大戦から冷戦時代にかけての全体主義の宣伝映像を見て、政治と映像の関係について考える。そして、反全体主義の映像芸術(トルンカ 『手』1965)を見て、表現の自由、言論弾圧、政治的暴力について議論する。

第2期第9回社会人ゼミ

2019年10月12日 台風襲来のため休講 11月9日へ順延


第2期第8回社会人ゼミ
日時:2019年9月28日(土)午後2時~4時半
会場場所:駒澤大学第二研究館2階206(添付の画像参照)
話題提供者:白水繁彦(駒澤大学・武蔵大学名誉教授)  
テーマ:広告的視点から読み解く日米戦時宣伝の実態
内容:武力戦だけでなく情報戦でもあった第二次世界大戦。その情報戦を広告の視点から扱った映像資料を見ながら、戦時宣伝を作る側の論理、意図を読み解きます。
※この日は大学院の入試が行われているので、会場(教室)は第二研究館になります( 7月13日の回でも使いました)。その入り口は2か所あります(添付の図に赤い矢印で導いています)。ひとつは、正面口で、坂を下りきって、紀伊国屋書店の看板の先にひっそりと存在します(書店は地下にあります。間違って降りていかないですださい)もうひとつの入り口は、いわば裏口で、坂の途中で左折し、禅博物館との間を入っていくと右側にあります。どちらから入っても目の前にエレベーターが見えますので、2階に上がってください。206は小さなゼミ室です。1時半ころには開場していますので、早めにお出かけください。
 お待ちしています。

第2期第7回 公開社会人ゼミ
日時:2019年7月27日(土)午後2時~4時半
場所駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:大鹿康広氏(移民研究者)
テーマ:アメリカ社会とマスヒステリア
内容:日系アメリカ人の収容所体験から国家や国民が陥るマス・ヒステリアについて、9.11後に起こったアメリカの事例を引きながら考えます。


第2期第6回 公開社会人ゼミ
日時:2019年7月13日(土)午後2時~4時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:篠田左多江氏(移民学者、東京家政大学名誉教授)
テーマ:ハワイ一世女性の人生
内容:写真結婚をした女性の人生を描いた映画を見て、、砂糖きび耕地の労働、増給運動、人種差別などをキーワードに、その生活を読み解いていきます。




第2期第5回 公開社会人ゼミ
日時:2019年6月22日(土)午後2時~4時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:アンジェロ・イシ氏(移民学者、武蔵大学社会学部教授)
テーマ:在日ブラジル人の素顔とホンネ
内容:在日ブラジル人自らが制作した資料映像を観ながら、1990年代以降急増した在日ブラジル人の実態に迫ります。




第2期第4回 公開社会人ゼミ
日時:2019年6月8日(土)午後2時~4時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:森本豊富(移民学者、早稲田大学人間科学部教授)
テーマ:北米強制収容所における日本語・日本文化の維持・継承
内容:第二次世界大戦中の北米日系人の生活を描いた映像等を用いて、戦時下の仮収容所、強制収容所、抑留所の状況を概観するとともに、日本語・日本文化の維持・継承について考察する



第2期第3回 公開社会人ゼミ
日時:2019年5月25日(土)午後2時~4時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:白水繁彦(社会学者、駒澤大学・武蔵大学名誉教授)
内容:世は高度成長期に突入していた1960年代末、日本からの南米移民はまだ続いていました。彼らの密着ドキュメントは日本の最高傑作のひとつかと思います。この密着ドキュメントから50年、移住した人たちはまさに波乱万丈の人生をおくりました。このビデオを見て、その生涯から見えてくるものを一緒に考えます。とくに、グローバル化や異文化のなかの個人の生き方について考えることができれば幸いです。




第2期第2回 公開社会人ゼミ
日時:2019年5月11日(土)午後2時~4時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)9階901教場
話題提供者:白水繁彦(社会学者、駒澤大学・武蔵大学名誉教授)
内容:米国連邦上院議長として大統領継承順位3位まで上り詰めた日系二世D.K.イノウエ(1924,9,7-2012,12,17)は17歳の時に真珠湾攻撃に遭遇。ハワイ大学在学中、第二次世界大戦中442連隊に志願し入隊、欧州戦線でドイツ軍と激闘を繰り返した。イタリア戦線で戦闘中ドイツ兵に右腕を撃たれ負傷。以後左腕片手となる。戦後はハワイ選出の議員となり数々の功績を残した。彼の生涯から見えてくるものを一緒に考えます。


第2期第1回 公開社会人ゼミ
日時:2019年4月27日(土)午後2時~4時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 3号館(種月館)2階201教場
話題提供者:白水繁彦(社会学者、駒澤大学・武蔵大学名誉教授)
内容:ガイダンス=第2期の内容説明の後、第二次世界大戦で重要な任務を担ったアメリカ日系二世の戦争体験を通して、ゼミ参加者とともに政治、人種・民族、異文化のなかの日本人などについて考えたいと思います。第1期同様、自由で気楽な意見交換の場となれば幸いです。



第1期 第9回 公開ゼミ
日時:2019年1月12日(土曜)午後2時~午後4時
場所:駒沢キャンパス 3号館(種月館)2階201教場 
話題提供者:長谷川三郎(ドキュメンタリージャパン ディレクター)
テーマ:「私のドキュメンタリー制作作法」

内容:
「世界はTokyo をめざす:ひとりのアスリートとして泳ぎたい ~シリア難民 男子競泳~」(NHK BSプレミアム)を題材に、制作者とインタビュー相手との協働作業としてのドキュメンタリー制作について考える




第8回(12月)公開ゼミ
 日時:12月8日(土曜)午後2時~午後4時
 場所:駒沢キャンパス 3号館2階201教場
 話題提供者:小玉美意子(武蔵大学社会学部名誉教授)
 テーマ:日本のメディアと”主流の人々”の女性に対する考え方
 内容:財務省次官のテレビ朝日記者に対するセクハラ事件の報道と、それに対する麻生大臣兼副総理の対応、また、テレビ朝日のこの件の扱いについて考え、日本におけるジェンダー表現を議論する。時間が許せば広告表現についても映像を見ながら議論する。


第7回(11月)公開ゼミ

日時:11月17日(土曜)午後2時~午後4時
場所:駒沢キャンパス 1号館5階510教場
話題提供者:須磨 章(元NHKディレクター、成城大学講師)

テーマ「カメラはいつもそこに在る」
内容:「NHK特集 単身赴任~ある商社寮の1週間~」を題材にし カメラを常に食堂に置き、ノーライト、決して対象の人物を追わない、待ちの姿勢など、50人の大商社の部長級管理職が暮らす寮での日常と、男たちの心情を撮るための作法を紹介する。

※会場がいつもと異なり、1号館ですのでご注意ください。5階の510教室。


6回 
 ◎テーマ:「映画を読む」
 ◎話題提供者:ベク・ソンス(神田外語大学教授)
 ◎内容概略:
映画「Tokyo!」におけるLeos Carax監督の「Merde」を素材に、”ビジュアル・リテラシー”の実践・練習を行なう。映像の記号やサウンドなどの分析を通して映像に対する理解を深める。
 ◎日時:2018年10月6日(土)午後2時—午後4時
 ◎場所:駒澤大学駒沢キャンパス3号館(種月館)801教室
(今回は8階です)

第5回 
 ◎テーマ:広重のパースペクティヴ / リュミエールの奥行
 ◎話題提供者:戸田桂太(元NHKカメラマン、武蔵大学名誉教授)
 ◎内容概略:
歌川広重の『名所江戸百景』の画面構成は“映画的”であり、シネマトグラフでは画面の奥行からの動きが意図されている。ふたつの表現物の意外な類似性と関連性に着目し、映像表現の深奥を考える。
 ◎日時:2018年9月15日(土)午後2時—午後4時
 ◎場所:駒澤大学駒沢キャンパス3号館(種月館)201教室
(2階です)

第4回
 ◎テーマ:物語ることと受け容れること
 ◎話題提供者:水越 伸 (東京大学大学院情報学環教授)
 ◎内容概略:
一般の人々が写真と自らの声で構成したシンプルな映像。各地のワークショップを通じて生まれた、プロの手によるものとは異なる作品を見ながら、映像で物語ることそれらを受け容れることの意味を考えていきます。
 ◎日時:2018年8月4日(土)午後2時—午後4時
 ◎場所:駒澤大学駒沢キャンパス3号館(種月館)801教室
(いつもと違いますので注意。8階です)

第3回
 ◎テーマ:70年代NHKドキュメンタリーの変容
 ◎話題提供者:宮田 章(NHK放送文化研究所上級研究員、元NHKドキュメンタリー制作者)
 ◎内容説明:『ドキュメンタリー ねずみ講』(HHK,1971年)等の70年代のNHKドキュメンタリーの変容を示し、社会の変化との相関を考える。
 ◎日時:2018年7月7日(土)午後2時—午後4時
 ◎場所:駒澤大学駒沢キャンパス3号館(種月館)201教室
 駒澤大学駒沢キャンパス アクセス


 第2回
 ◎テーマ:日米プロパガンダ戦争
 ◎話題提供者:白水繁彦(駒澤大学GMSラボ研究員)
 ◎内容説明:『憎しみはこうして激化した:戦争とプロパガンダ』(NHK,2015年)を素材に、実際の戦場の映像と国民に提示された映像の違いなどからプロパガンダ制作の過程や仕組み、目論見等を考察する。
 ◎日時:2018年6月16日(土)午後2時—午後4時
 ◎場所:駒澤大学駒沢キャンパス3号館(種月館)201教室
 駒沢キャンパスおよび3号館(種月館)アクセス


第1回 
 ◎テーマ:満鉄の観光映画
 ◎話題提供者:高 媛(駒澤大学GMS学部准教授)
 ◎内容概略:『内鮮満周遊の旅・満洲篇』1937年公開(『満鉄記録映画集』第2巻、日本映画新社)を素材に、日本語版と英語版に表れた満洲表象の意味作用を比較分析するとともに、新興満洲国の対外宣伝ツールとして満鉄の観光映画が果たした役割について考察する。
 ◎日時:2018年5月12日(土)午後2時—午後4時
 ◎場所:駒澤大学駒沢キャンパス3号館(種月館)201教室

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