●グレイホーク市の地下組織[Underground of Greyhawk city

コモン暦400年代、ザギッグ治世のもと爆発的な発展を遂げたグレイホーク市は、その後の150年間も順調に成長し続けていった。コモン暦500年になると、その人口は5万人を超え、とりわけ貿易の要としてグレイホーク市が世界経済の中心であることに異論を挟む者はいない。しかし、市自体の行政力はどんどん弱体化していて、無法が横行していたのである。パリン市長[Lord Mayor Paerinn](※CY498に自由都市宣言を発表した)以来、カリスマを持った指導者も現れず、周辺地域に対する政治力もほとんど失われていった。そればかりか、あちこちに根を張った犯罪組織が、それぞれのシマで営業活動を行うため、市を訪れる商人たちは、法で定められている以上の“税金”を支払わされ、グレイホークに立ち寄るのを避ける商人まで現れたほどだ。

それらが社会問題化していたコモン暦520年ごろ、当時、評議会に隠然たる実力を保持していた“ブッチャー”の老ヤボス[Yavos the Elder]は商人組合と手を組み、他のシーフ組織の一掃を図った。この動きにクレル神[Kurell]の教会に率いられた者たちが対抗したため、グレイホークの地下社会で大きな戦いが始まったのである。結局、この戦いはコモン暦533年に終結し、クレル教会に従った者は死ぬかグレイホークを離れた。その後、戦いで命を落とした父親の跡を継いだヤボス・ヤンガー[Yavos the Younger]によって、シーフ・ギルドはあらかたまとめられ、グレイホーク市の経済活動に大きな支障がないようそれぞれの活動がコントロールされるようになった……。

しかし、それから20年以上の月日が流れ、ヤボス・ヤンガーが病死すると、グレイホークの地下社会の秩序はふたたび乱れ、さまざまな組織が入り込み始めたのである。

 

ベガーズ・ユニオン[Beggers Union]:乞食王セオバルド[Theobald]がまとめている犯罪組織で、抜群の情報収集能力を持っている。構成員の数は最大と考えられている。

乞食組合は、スラム・クォーターのゴミ宮殿[Palace of Trash]に住むセオバルドを頂点に、親方[Taskmaster]、金庫番[Treasurer]、スパイ長[Spymaster]の3人の幹部がおり、その下にたくさんの構成員がいます。
構成員は、Beggars' CantBeggars' Secret Signを教えられるほか、巧みな変装や話術によって、いかに人々の同情を買うかというテクニックを学びます。また、木でできたシンボルを与えられ、これを常に首にかけているようにも命じられます。
収入の50%をギルドに納めるのがルールですが、ギルドに所属している間、生活費はいっさいかかりません。特典としては、グレイホーク市内における情報収集系のSkill check+2Bonusを得ます。
※ここでいう収入は、街で乞食的行動をすることで得られる収入のみを差します。ダンジョンなどに行く場合は、街を離れる許可を取って、そこでギルドへの上納金をあらかじめ決定してから出発するということになるでしょう。

シーブス・ギルド[Thieves Guild]:シーブス・クォーターが主な活動の中心で、コモン暦432年にできた肉屋ギルドが母体。ちなみに、現在のGuild of Buchtersは純粋に肉屋稼業そのものを営んでいる堅気の集団だが、単に“ブッチャー”と言うとGHシーブス・ギルドのことを指す場合がある。ヤボスの死後、マスターの座は空席のままで有力メンバーの合議制でギルドが運営されているが……。

コステロ一味[Costello]:もともとはブッチャーの一員だが、組織の弱体化につけこんで、今はほぼ独立して活動している。バンディット・キングダムスとつながりがあり、アーティザン・クォーターを中心に活動している。

イタチ一家[the Weasel]:フォーリン・クォーターを中心に活動している。ボスはやたら貫禄のあるハーフリング。

エノラ・ゲイ[Enola Gay]:ワイルド・コーストからの移民が集まってできたギャング団。荒っぽい連中が多い。リバー・クォーターが活動の中心。

クレル教会[Church of Kurell]:一度はグレイホーク市から追い払われたが、舞い戻ってきたらしい。エーリッド系でGreat Kingdomのスパイ組織と関係があると噂されている。

キャッツ・アイ[Cats Eye]:最近、ガーデン・クォーターを騒がしている、高価なArt ObjectGem専門の窃盗犯グループ。オリダンマラ・カルトと関係があるようだが、確証はない。

 

他には、レーニー系の組織とか、ヒューマノイドたちでこっそり組織されたギルドとか、バクラニ系黒社会みたいなのがあります。

 

●ウィザードリー・ギルド[Guild of Wizardry

コモン暦393年、ザギッグ・イラガーン[Zagig Yragerne]によって設立された、フラネースでもっとも伝統と権威のある魔法使いギルドの1つ。魔法使いであれば、どのような種族やアライメントであっても入会を許されるが、ギルドや市に対して損害を与えた場合は即座にギルドから追放されてしまう。また、謎に満ちた魔術師協会[Society of Magi]という集団というか秘密結社(?)もギルド内部の上位組織として存在しており、こちらには高位の術者のみが入会を許されるらしい。

現在のギルドマスターはサンデレン・アクス[Sandellen Ax]という人物で、魔術師協会の総裁はMordenkainenが務めている。

※この時代のギルドマスターを、バクナード[Bucknard]としているページがあるのですが、φではバクナードの生年をCY548、行方不明になった年をCY579という設定を採用しているため、そのページでバクナードの前任者として名前がリストに載っている人物をギルドマスターとしました。サンデレン師の外見は典型的な魔法使い、つまり『ハリポタ』の校長先生をイメージしてください。

 

ギルドメンバーは年間100gpの会費を払う以外、特に義務はありません。メンバーは、ギルドにおいて訓練する場合、Metamagic FeatなどのSpell caster系のFeatと、WizardあるいはSorcererClass Skillの訓練費用が10offになります。また、ほとんど全部の呪文サービスを受けることができ、スクロール、ポーション、マテリアル・コンポーネント、ワンドを購入することが可能です(常に即日購入できるわけではありません)。

ギルドは、とりわけ低〜中レベルキャスター向けのバイトの斡旋もしていて、たとえば以下のような仕事は慢性的に人不足なため、いつでも歓迎されます。

チューター業務:

Greyhawk Magical Art schoolで講師を務めます。最低雇用契約期間6カ月。Cha mod.+2以上あるいはDiplomacy rank5以上、教育関係のFeat取得者のみ。Sorcerer不可。毎月1週間単位で拘束され25gpの報酬を得ます。6カ月のうち10週間以上チューター業務を行わなければ違約金を支払う必要があります。

スペルサービス業務:

いわゆるスペルサービス(Caster lvl×Spell lvl×10gp0lvl spellの場合Caster lvl×5gp)を行います。1週間単位の短期契約可能。契約した週が長ければ長いほど、スペルサービス業務の実績を積めば積むほど、高レベルSpellのサービス担当になることができます。基本報酬の10%はギルドに納める必要があるため、スペルサービス料の90%を報酬として得ることができます。担当するスペルによって報酬にばらつきが出ることもあります。

スクリプト・スクロール業務:

極めて簡単に言うと、1xp5gp5spをギルドに納める必要があるので実際には4.5gp)に変換する仕事です。基本的に1日単位の日払い仕事になります。

同様にブリュー・ポーション業務、クラフト・ワンド業務というのもありますが、説明は割愛します。

※他にもあるのでしょうが、とりあえずこんな感じで。

 

基本的に、グレイホーク・ウィザードリー・ギルドに入会していれば、Arcane系のプレステージにはなれると考えて差し支えありません。

なお、ドロウの司書・ジャワル師が管理している地下の図書室はギルドメンバーであれば誰でも閲覧可能ですが、書物の貸し出しは固く禁じられています。

グレイホークのウィザードリー・ギルドは、魔法使い同士のサロンのようなものを想像してください。その交流の中で師弟関係を結ぶこともあるでしょうし、優れた論文を書いたり素晴らしい発見をしたりしてギルドに貢献すれば、さまざまな基金から奨学金をもらうとか研究室を持たせてもらうこともできます。

 

●ナイトウォッチメン・ギルド[Guild of Nightwatchmen

グレイホーク市の急速な発展と拡大に伴い、移住者は増え続け、治安の悪化が大きな社会問題となっていた。これに対処するため聖カスバート教会は“基金”を設立し、富裕層や各種ギルド、寺院から集めたお金で、ナイトウォッチメン・ギルドを設立した。ナイトウォッチメン・ギルドは、夜間のシティ・ウォッチのような役割を果たし、市の治安維持に貢献している。

 

ナイトウォッチメン・ギルドには逮捕権は与えられていないが、シティ・ウォッチと密接に連携し行動している。近年、グレイホーク軍の優秀な司令官であったギャヴァン卿をギルドマスターに迎え、ナイトウォッチメン・ギルドの活動はますます活発になっている。しかしその半面、ナイトウォッチメン・ギルドと犯罪結社の間で繰り広げられている争いは激化する一方だ。※禁酒法時代のアメリカのような、マフィアと(腐敗していない)警察の戦い、つまり『アンタッチャブル』の世界をイメージしてくれれば、かなり近い感じです。

 

ナイトウォッチメン・ギルドには、

ギルドメンバー[Guildmember]:一般の警備兵

トーチベアラー[Torchbearer]:灯りを持っている警備兵

ダークマン[Darkman]:DarkvisionLow-light visionを持った者で構成されている警備兵

サージェント[Sergeant]:軍曹(笑)というか、いわゆる巡査部長

の階級が存在し

5人のギルドメンバー、2人のトーチベアラーと1人のダークマンと1人のサージェントで1チームを構成する。そして3チームごとに1人の専任クレリックが配置され、この計28人で担当区域の警ら・巡回を行っている。また、近年、担当区域ごとに何匹かの警察犬も配置されるようになった。

 

ナイトウォッチメン・ギルドに入会するとシナリオ間行動時間の一部を消費する代わりに、給料が出ます(給料が出ている間は基本的に生活費を支払う必要はありません)。

 

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